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森の館

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ピロリンとポロランが作業している間も森の館に吹く風は

たおやかに漂いゆっくりと流れておりました。

ポロランは今度は色を塗り始めました。

カラフルなペイントは青空と心地好い風の中で乾き緑の中にまた

新たな花が咲きました。

そう・・・入り口のドアにも花が咲いたのでした。

ポロランは湖の水をバケツに汲んでは筆を洗い、

洗ってはまた、別の色を筆先につけました。

ポロランがバケツを重そうに持って来るのを見たピロリンは

ポロランの元へ駆けつけました。

「ポロラン水は僕が汲んでくるからね」とピロリンはバケツを

持ってあげました。

「ありがとうピロリン」ポロランはにっこり微笑みました。
作品名:森の館 作家名:天田昇