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森の館

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「郵便箱に名前を書かなければ どこの家か分からないでしょ? ピロリン」

「森の家はここだけだから分かるさ ポロラン」

「小鳥ンが届けてくれるからね ポロラン」

郵便夜さんは赤い小鳥ンでした。

毎朝ピロリンとポロランを起こしに来てくれるのは青い小鳥ンでした。

「赤い小鳥ンが来れない時は? ピロリン」

「そうだね ポロラン」

「じゃあ ポストには郵便箱に ピロリンとポロランと書くことにするよ ポロラン」

「じゃあ 看板には森の館にしましょうか? ピロリン」

「うん ポロラン 」

ピロリンは釣りをやめてポストに名前を入れることにしました。

ポロランは満足でした。

ポロランは看板のお花の絵をどんなふうに描くか昨日から色々と想像しておりました。

白い看板の真ん中に書こうかそれともお花の縁取りにしようかと迷っておりました。

ピロリンは「ピリンとポロランの名前をどこに書こうか・・・」

とポストに名前を入れる場所を考え始めました。

森の館の朝は今日も青い空と薄緑や濃い緑の木々と色とりどりのお花に囲まれておりました。

作品名:森の館 作家名:天田昇