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森の館

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ピロリンは表のドアの前とお庭の掃除を終えると裏庭に行きました。

夕飯の支度をしているポロランにピロリンは言いました。

「終わったよ!ポロラン もう全部出来たよ」

「あらあ!もう出来たの?予定より早く終わりましたね!ピロリン」

ポロランも嬉しそうでした。

「後はポロランが看板に絵を描いてくれたら完成だよ」

「はい 解りましたともピロリン」

「どれどれ・・・」

ピロリンとポロランは日が落ちて薄暗くなった入り口の様子を見に行きました。

ドアの灯かりが入り口の看板を照らしておりました。

ポロランも前庭の全体を見回しました。

「ポストも可愛い!これなら手紙も充分に入りますね ピロリン」

ピロリンとポロランの満足げな顔を月も照らしておりました。
作品名:森の館 作家名:天田昇