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森の館

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裏庭の大きいテーブルにはお昼の用意が出来上がりました。

今日はおにぎりでした。

「ああ 美味しいなあ ポロラン」

ポロランは嬉しそうにニコニコ笑顔で応えました。

笑顔も一つの言葉なのです。

ピロリンはポロランの笑顔を見てまた「美味しいよ」と言いました。

それ程遠くへ行ったわけでもないのにピロリンは

ポロランの顔を見てホッとしていたのです。

ポロランもまたピロリンの顔を見てホッとしていたのでした。

「今度一緒に森の中へ散歩に行こうね ポロラン」

「花が綺麗だったよ ポロラン」

「大きい湖の傍のベンチで寝てしまってね ポロラン」

ピロリンは森へ行くまでの間のお話や森の中でのお話

そして、大きな湖に沿って帰ってきた時のお話を

昼食をとりながら話続けました。

そんなピロリンのお話をポロランは楽しそうに聞いていたのでした。

作品名:森の館 作家名:天田昇