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森の館

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ピロリンは湖の畔に沿って歩きはじめました。

「今は何時頃かなあ」

ピロリンはゆくり歩いておりました。

久しぶりに森へ行き木の枝をたくさん拾い昼寝も出来て

満足していたのです。

「グーッ」お腹が鳴りました。「そろそろお昼かな?」

ピロリンはきっとポロランがお昼を作っているに違いないと思いました。

白い鳩がピロリンを追い越して飛んで行くのが見えました。

「羽があると良いなあ!」

ピロリンは白い鳩の姿を眺めながら歩きました。

湖は風でさざ波が立ち木々は静かに揺れておりました。

ピロリンは美味しい空気にも満足しておりました。

作品名:森の館 作家名:天田昇