ihatov88の徒然日記
105センスがないんです 7/28
職場の会費に底が見えてきたので、班の勘定奉行Aが目を三角にして我々を集めたある日のことです。
「会費が底をつきそうなんです」
おや、こないだ集めたところなのにもうじり貧ですか?
「はぁ、何でこうなったんかえ?」
「何でだかかんでだかちゃいますよ、あの日」
そういやそうでした。先日万年じり貧の会費を倍増させる計画として思い付いたのが、
賭け事
正しくは競馬でした。
「ハッハッハ……」
「笑ってごまかさないっ」
エエやんか。あの時みんなでわいわいやった結果やんか。でもって全敗じゃなかったので資金は残っていたはず
「ちゃいますって、当たったお金でさらに賭けたらそりゃ元金減りますよ」
まあ、言われてみればその通り。チーム全員賭け事には全く無縁の我々が手を出したら結果は見ての通り。誰だ、楽して儲けようと言い出した者は。え?みんなワタクシを指差して何ですか?
「はっはっは……(2回目)」
そのあと部下Bから笑いながら厳しい指摘
「普段は地に足の付いた仕事を……、って言ってるやないですか」
――はぁ、確かに。思えば何でこんな安直な方法を選択したんでしょう。
「そりゃ、周囲のノリでしたから」救ってくれたのは主任C「そもそも賭け事は胴元の儲けがありますから」
そう言えば、ワタクシ思うのですが競馬場だけでなく賭け事の施設ってどれもキレイなんですよね。実家の近所にも阪神競馬場があります。愛と歌劇の町・宝塚にありますが、ここでお馬さんが走る日は付近道路が大渋滞です。
パチンコ屋さんも電飾いっぱいでお金かかってます。それでも儲かるみたいだから……。
「ま、そういうこっちゃな」
「気づくの遅すぎッス!(←全員のツッコミ)」
まあ、センスが無い者が賭け事に手を出したらアカンということですね。でも、当たったら大人げなくテンション上がりましたけど。
賭け事で儲けた人ってのは結局ほんの一握りでしょうし、そのほんの一握りの人たちもその域に達するまでかなり設備投資してるでしょうし。そして自分がそんな一握りであるとは思えませんので。
「と、いうわけで地道にいきましょう」
納得して終わるその直前、勘定奉行Aがとんでもないセリフを。
「今年のサマージャンボはどーします?」
というわけで班で費用を出して今度は宝くじを買いにいきます。うーん、懲りてないねえ…….
作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔