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ihatov88の徒然日記

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162ソラミミの化学反応



 エセー、エッセイ、エッセー。

 まぁどんな書き方でもいいのでしょうけど、個人的には「エセー」と書いたほうがなんとなく昭和チックでいいかなぁ(それよりも前っぽいかも)、と思い使っています。だって書いてる人が昭和の人なんだから。

 専門的な観点で言うと、そもそも外来語は日本語に無い音があるのでカタカナで表すことそのものが困難というか、不可能なんです。なければ作らないといけませんよね。ヨーロッパ言語でも、
   ä(独)例 Kätze 猫
   ñ(西) 例 mañana 明日 
   ç(仏)例 français フランス語
などあります。あれはローマ字(ラテン語)に無い音を各言語が字を作ったやつです。

 日本語も『ヴ(vの音)』などありますが、作ってみたら面白いかもしれませんね。個人的には『あ゛』は認知されてると思うのですが……。でも『あ゛』はどちらかというと擬音かなぁ。
 インテリの方々が「外国語の発音が下手」など言いますが、それは上から目線の言葉であって、ワタクシから言わせていただけたら要は通じることであって、発音が上手でも選ぶ単語がナンセンスな方が酷いと思います。
 さらに、日本語の話者どうしでは現地語(ここでは日本語)として認知されている外来語はもはや日本語なので、発音は日本語でいいと思うんですけどね。ラジオをradio(レイディオ)と言う人いないですもん、逆に変じゃないですか。もちろん、言葉が違う人にはそうもきませんが。

 なので、独断的な「語感」で本作は「エセー」を採用してます。根拠は似非ではありません。

 長い前フリこの辺で。

   〜 〜 〜
 
 職業柄、外国語に触れる機会があります。言語は様々ですが、

  分かる言語 
  分からない言語
  分からないけどそれが何語かは分かる言語

と大きく3つに分けられます。こないだワタクシのところに来た新人さん、相手さんと何やら英語で電話対応してたみたいで(←英語が聞こえるから)、最後に切る直後にポカンとしたんです。
「どないした?」
「最後何て言ったのかつながらなくて」
 まあ、よくあることです。その人の脳内データベースに無い単語来たら飛んでしまうことって。
「何つったの」
「『明日、間に合うな』って、突然日本語で」

 それを聞いて横にいた同僚と野口さんのような含み笑い、ククク… 
「相手ってメキシコ系のアメリカ人とちゃう?」
「そうですけど」

 それって、英語じゃなくてスペイン語の挨拶ですよ。かく言うワタクシもスペイン語ということが分かるレベルやけど(要は話せない)。 
  明日間に合うな → Hasta mañana
  (『ではまた明日』という意味です)

  → アスタ マニャーナ
   → あすた まにゃーうな
    → 明日間に合うな

 バンザーイ バンザーイ バンザーイ
後輩よ、それも経験値やで。多分ですが相手先の母語は英語じゃないのでしょう。最後につい母語が出たのかな。さっきまで英語で対応してて日本語は出てこないよね、というツッコミはさておき。

で横の同僚が質問したんです。
「――で、その仕事Hasta mañana?」
「ハイ、それは大丈夫です」
ほう、ようわかっとるやんか。新人らしからぬその返し。

作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔