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ihatov88の徒然日記

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163 あおられた?


 
 日曜のなんでもない日常。

 真ん中のムスメを単車で駅まで送っての帰り道。自宅のちょっと手前の交差点で右にウインカー出して信号待ち。ちょい乗りがメインの単車なので軽くて加速が速い仕様なんです。この手の単車のメリットは渋滞がないことと加速の速さ。先頭に出て青信号と同時にピョン。対向の四輪よりも速いので直進のクルマより先に右折。

 家までもう少し……、だったんです。

 ところが、対向から左折(つまりは同じ進行方向)した高級車に!見たことあるローマ字三つ。
 
   あおられたんですよ

 それもものすごい勢いで。

 待てよ?確かに結果的には割り込んだかもしれない。でも、こういった場合二輪の方がハッキリ言って速い。対向の発進が一拍遅かったからササッと抜けただけなのに。
 それをあおるかな?他にクルマないから特に急ぎもしなくて良いところなのに。

   めんどくせー
 
 バックミラーに見えるのは自分よりは年上の夫婦か。車のランクが高いから偉そうに見えるのは偏見か。ワタクシの真後ろで執拗なパッシング。あおられるというのはこういうことか。
 
 とにかくこういった場面は面倒くさい。ケンカになったとしたら……ごめんなさい。相手を見る限り、対等かそれ以上に戦えるそうですが、ルールのないところでは本当にごめんなさい、一文の得にもならない争いは全力で避けたい。重ねて言うけど面倒くさいから日頃から「とうしたらケンカにならないか」と考えているのがワタクシのルール。

 そして次の信号が赤で停止。ここは敢えて既に信号待ちの車を間に挟んで道路端の車幅の狭いところで停止、ここは単車乗りの経験値。相手が降りてきたら緊急避難的に信号無視して脱出、自宅のすぐ近くなのでクルマ通れんような細い路地は把握済み。 
 
 相手はクルマ挟んで右折レーンで停車。右を向いたら……。

 案の定です。運転手がいきり立ってるんです。助手席でヨメさんらしき人が止めに入っていて……。

 三たび、めんどくせー。

 20代のワタクシだったら応戦してたかもしれません。思えば自分も大人になリました。こちらはメットにサングラスですから、ジッと見てると降りてくる様子もなかったのでそのまま無視して普段通らない道で帰ったのですが――。
 最後は新喜劇風にオチを……

   怖かった〜 
  (ケンカにならんで良かった〜)

 〜 〜 〜 

 ここで思ったことを、一つ。

 なんや、イキってただけか……。

 そもそも、あおってくる人ってエラソーな人多くない?
「高級車に乗ってるオレが偉い」
「下級民は黙っとけ、若しくはオレに従え」
みたいな感じ。勝手に行間読んでしまうんです。

 確かに、ワタクシの単車は機能重視のロークラスです、自分のスタイルに必要がないので。単車のランクが高かったら、若しくはワタクシがマッチョでタトゥーの人だったらあおられなかったと思うんですよ、たぶん。

 毎度毎度思うことなのですが、

 こういう人は自分が上だと思ってるからなんでしょうね。その考え方自体が残念、人には上も下もありませんから。ランクが高いのはクルマ、運転してる人じゃない。
 ワタクシに高級車は必要なさそうです。改めて思ったところです。高級車に乗る人そのもののランクって大したことない人いるよね、ショボいわ。

作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔