ihatov88の徒然日記
145流血の元年
平成31年4月1日。
おそらくニッポン中が注目し、社会の時間が止まったのではないでしょうか。
そこでちょいとネタ話。
ちょうどその日は年度の始まり。「働き方改革」の元年でもあるようで、ワタクシの職場では
「超過勤務厳禁!時間が来たら帰りなさーい!」
……てな感じです。
なんでも管理する側の人間は守る義務があるそうで、一定期間辺りの超過勤務が度を超すと罰則があるそうで。
これまでの
「働け、働け、馬車馬のように走り回れ!」
と人権なんぞどこへやら、尻に鞭を打たれてそれこそ馬車馬のように走り回っていた10数年前が嘘のようです。
何が言いたかったといいますと……。
そうです。4月1日は月曜日だったのに、前の土曜に急遽仕事が入ったので、その代わりに
「超勤つくから休みなさーい」
と言うわけで、年度のはじめはいきなり休みになってしまったわけです。――何の計画も立ててなかったのに。
なのでその日はすることがなく、家でゴロゴロしたって何も生産性がない。急に予定たって何にもなく、サイフをみたら資金減。並んだカードの中に一つだけ赤いものが。
献血カード
ですよ。そういやしばらく献血行ってなかった。実は献血は通算20回を越す常連でございまして、コーヒー飲んでアイス食べておやつもらうがてらに献血に行くことにしたんです。お金も使わなくて済むし。それが午前10時過ぎ。
家を出て、献血ルームついて、手続きして
「八馬さ~ん、お部屋へどうぞ」
と言われたのが午前11時28分。
シートに座って看護師さんとハナシしながら目の前のテレビに注目。(献血する時は歯医者の席みたいなのに座って、テレビを見ながら献血するんです)
「新元号は何になるんでしょうねぇ」
「ホンマやねぇ」
この時献血ルームも時間が止まる。おそらくニッポン中が止まってたかも。だって窓から見える線路に電車、走ってないもの。
だけど待てど暮せど出てこない官房長官。
「待っててもアレなんで始めますね、献血」
「あ、ハイ」
看護師さんとがワタクシの右腕に針を刺したその時!
現れましたよ官房長官。
そして八馬、腕から血をドクドクと流しながらテレビを見てたら
「新元号は『令和』であります」
献血ルーム一堂「ほぉ〜」
看護師さんも業務そっちのけで「ほぉ〜」
そして八馬、血を流しながら「ほぉ〜」
窓の外見たら電車、走ってる。
あぁ、令和時代もこんな平和になるのでしょうか?って血を流しながら何を言ってるんでしょ……。
作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔