ihatov88の徒然日記
12 セウォル号の話じゃありませんが 5.20
ここんとこ一日一回はあの沈没事故の話題をテレビで見ています。犠牲者の多くに修学旅行の高校生が含まれていることが何とも痛ましい話です。国内外であの時の船員や行政の各機関の対応やらが取り沙汰されていろいろ論議されていますが、犠牲者が還って来る訳ではありません。せめて今後のために考えられるすべて、(インフラ、そして何はなくとも意識改革)を見直して欲しいと切に願うばかりです。
今回これだけ話題に上がる原因の一つに、
修学旅行の高校生がたくさん犠牲になった
ということがあります。学生生活での最大のイベントともいえる修学旅行、これを無惨な形で結末を迎えたものですから学生たちの無念たるやはかり知れません。
それにしても韓国でも修学旅行って、あるんですね。犠牲となった方や遺族には配慮をすべきなのは承知しておりますが、修学旅行は学生たちが楽しみにしているゆえ、自粛せずに行った方がいいかなと個人的には思います。
――と、話題をガラッと変えまして今回の話は「修学旅行」についての話です。沈没事故とは全く関係ありません。
* * *
職場で休憩中、その事故の報道をテレビを見ながら話題に上がったのが修学旅行の話だったんです。職場は神戸にあります。この時期おそらく修学旅行であろう中高生が地図を持って界隈を散策しているのを見かけます。
今の所属のチームは五人で一組、出身地は地元兵庫の者が私含めて三人、ひとりは首都圏でもうひとりは福岡です。学生の頃、修学旅行でどこに行ったのかで、ああだこうだと話をしたのです。
私は、小中高とそれぞれ伊勢、信州、同じく信州でスキーでした。すると五つ年下の同郷の部下Aも納得、小中は同じで高校は東京だったとのこと。もうひとりの部下Bは一回り下で同じく兵庫の出身、小中高でそれぞれ、広島、北海道、韓国(大邸)だったと回答。A君は私と同じ高校まで公立、Bさんは高校は私立の女子校だったので、同じ関西でも年と学校により違いはあるようです。
一方、同い年の後輩C君(首都圏出身)と五つ年下の部下Dさん(福岡出身)が口を揃えて、
「異議あり!」
と話を途中で止めたのです。
「修学旅行といえば、京都・奈良とちゃうんですか?」
「ほお……」
それぞれの旅行先を聞くとC君は、信州、京都・奈良、北海道。Dさんは広島、京都・奈良、沖縄だったそうです。
関西出身の三人は一様に頷いて、それから反論。
「でも京都・奈良は遠足で行くところですよ」
「もしくは社会見学で」
「そうそう、あの辺は日帰りが基本ですな」
いろんなところにお住まいの方が読んでいらっしゃると思いますが、関西人の概念として、京都や奈良は修学旅行ではなく遠足の距離にあります。しかし、日本人の多数は京都・奈良は修学旅行の定番といえば定番のようです。関西出身でないC君Dさんのご両名も中学の時に来ているようですし、確かに日本史の教科書を一番賑わしている地区であると思います。テレビのランキング番組でも確かそうだった記憶があります。
しかし、関西人にはピンと来ないのです。あまりに近いので。
C君のご子息(六年生)が今度修学旅行に行くそうで、聞くと私が昔行ったところと同じで伊勢に行くそうです。そういやうちの長女も伊勢に行きます。神戸から行く定番は30年経っても変わってないみたいです、伊勢といえば昨年遷宮しましたしね。ニッポンの「神社」の中心がありますから。
でも最近では交通も多様化して色々な地方に行っているようです。詳細に調べた訳ではありませんが。
「会社でも修学旅行ってないんですかね?」
話を切り出したのは福岡出身のDさん。
「いいですね。私も行きたいですぅ、温泉とか」
続いてBさん。
おいおいちょっと待ちな。確かにウチはシフトで働くので慰安旅行なんてのはないけれど、温泉とか宴会(言ってないけど)とか考えてる自体が修学旅行とちゃうやんか。
「だったら今度甲子園でデーゲーム見て、それから有馬(温泉)でも行きましょうな?」
「いいねぇ」
全員納得。旅行もいいですが、近くで楽しめるところも案外あるもんですよね、どこに住んでいても。
といいながら私は全員のシフトを確認し、都合のいい日を探していると休憩時間が終わりました、さあ、仕事しよう、っと――。
皆さんはどこの出身で、学生時分にどちらへ行かれましたか?そして、修学旅行の定番といえばどこですか?教えて欲しいな。
作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔