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ihatov88の徒然日記

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43 非喫煙者の独り言 11.11



 非喫煙者です。いえ、正しく言うと未喫煙者です。
 近年巷では禁煙や分煙が進み、公共の場所でも喫煙をすることが出来なくなってきているようです。喫煙の習慣のないワタクシにはどったら構わないことなのですが、喫煙者の方々には申し訳ありませんが個人的にはとってもありがたい世の中になったなぁと思うわけです。

 ワタクシが大学を卒業して社会人になったのは20世紀の終わりころ。当時は喫煙についてはとやかく言われておらず、職場でもデスクで平然と喫煙をしていたものでした。駆け出し社員のワタクシは人より早く出勤して部屋の掃除、そしてなんとも理不尽なのが喫煙者の机に灰皿を置くことでした。それでもって各人の吸うタバコの銘柄も覚えていてよくお使いに行かされたものです。そして似たような銘柄が多く、間違えたらこれまた……。と苦い経験は多々してきたものです、非喫煙者にとったら銘柄の違いなんて全然分からないのです。自分の中ではポテトチップスのうす塩とコンソメくらい違うんかいなと思っていました。実際に吸えば分かるのかとも思いましたが、ワタクシどうも相性が良くないみたいで、結局実行に移すことはなかったのです。
 とにかく、煙で目はやられ、においで鼻をやられるので、帰宅すれば服は外干しして真っ先に浴室に入ったものでした。それくらいニガテなものです。法律で未成年者に禁じるようなシロモノですからルールを守って喫煙していただきたい、喫煙そのものが悪いこととは思いません、ですが非喫煙者に何の配慮もいらないということはないと以前からそう思っていました。
 ところが数年前に「健康増進法」(←名称まちがってたらごめんなさい)なる名前の法律ができ、受動喫煙の防止に力をいれるようになり、最近ではインフラが整い、以前と比べて分煙がかなり進んだと思います。うちの職場でも基本社屋内は禁煙ですし、路上の歩きタバコも指導の対象となっております。欧米と比べたらまだまだといいますが、経験測でいいますと実際にその通りだと思います。アメリカでは喫煙そのものが犯罪者扱いするところがありますし(もちろん時と場所、吸う人によりますが)、お隣の韓国ですら公共の場所、たとえば居酒屋でさえも禁煙でした。世界の風潮からすると、タバコそのものは21世紀のうちに消えるのではないかと思っている次第です。

 そもそも、喫煙のスタートってどこからなのでしょう?身近にいい手本があります。というのも自分の実父です。

 ワタクシ同様この生物もかなりの変わり者でして、10数年前父は還暦になり退職したと同時にパタッと喫煙を辞めたのです。本人ならびにワタクシも「喫煙者の9割は禁煙を考えたことがある。そしてそのほとんどが成功しない」と思っていましたが、60になって本当に辞めたのです。知る限りではかなりのヘビースモーカーだったのに、パタッと。
 これには驚いて本人に聞いてみたのです。するとやっぱり変わり者の父、ワタクシの質問に一言
「21世紀には流行らへんねん」
うーん、確かに一理はあります。流行らない、インフラの整備状況と喫煙者の統計を見ると確かにその数は減っているそうです。職場でも若い職員のほうが喫煙率低い気もします。
 そして最後に父はこう付けたしました。
「仕事でストレスためるからタバコ吸うねん」
退職して遊びまわっている父を見て思うに、職場ならびに日々の生活でストレスをためる場面ってのは多々あります。でもストレスを解消する方法が他にもあるということと、職場の環境や雰囲気が整備されてきたから喫煙者って減ったのではないかな、そう思うわけです。喫煙者の喫煙はストレス解消の一つだということでしょうか?そう考えたら、21世紀には流行らない方法であるといわれればなるほどその通りかも知れませんね。

作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔