ihatov88の徒然日記
44 七五三 11.16
日曜日の天候のよろしい今日、我が家で最後の七五三をしました。うちのご長男は今年で五歳。生まれた時は僅か1100グラムの超低体重児でしたが、その後の経過よろしく大きな病気することなく、年の離れた口やかましい姉二人に揉まれてそれなりに大きくなりました。親としてはそれはそれで良かったなぁ、と思う次第であります。
場所は神戸の中心、三宮にある生田神社。本県出身の某芸人と同じく本県出身の某女優さんが結婚して有名になった縁結びの神社です。ちなみに二人は2年持たずに……で、神社も困ったとのことですが、神戸市民には有名な神社であります。先の震災のときに本殿が崩壊してしまいましたが不屈の闘志で復活をとげ、天皇陛下も震災の折そしてその後もここをお訪ねになるほど、それはそれで由緒ある神社であります。
今日は友引、たくさんの子どもたちが神社にきておりました。さらに友引ということで結婚式を挙げるカップルもおりました。いやあ、めでたいめでたい、です。思えば神戸市民だったワタクシも35年前七五三にきたと親から聞きました。自分と娘二人はそれぞれ2回、合わせて6回目の七五三になるというわけで、それはそれで感慨深いものが、あります。
祈祷の最中、普段はちゃらんぽらんな長男もこのときばかりは周囲の荘厳な雰囲気におされて終始大人しく座っており、
「ああ、コイツも成長したんやなぁ……」
と感心しつつ祈祷は終わり、付属の「おもちゃ券」で神社からささやかなおもちゃを頂戴するのです。
そんなわけで長男はいろいろ迷いながら選んだのが電池で動く船のおもちゃ。乗り物が好きなのでまあまあ妥当なところです。おうちに帰ったら早速お風呂で浮かべて遊ぼうと、神戸の繁華街でワタクシの親にうまいこと言ってメシ代出させてタラフク食ってから帰宅したのです。
もらったおもちゃといってもそれほど高価でないもので消耗品レベルの船です。でも電池を入れたら自走する、遊んだらそれなりに面白そうな船です。そして裏にはもちろん見慣れた刻印「made in china」
上の姉は粗悪な製品を手にしたら「しゃあないやん、だってこれチャ〇ナやもん」というようなものですが、まだ5歳の長男はそんなことは気にすることもなくお風呂に入って一緒にお風呂に入って大騒ぎ、1回で壊れてもいいやというのは親の心理ですが、それはそれで5歳ながらも壊れてしまわないように大切に遊ぶ息子の姿をみて
「ああ、それなりに大きくなったんやなぁ」
と感心した一日でした。
以上、我が家の日常でした。
ところが、
大はしゃぎせいた楽しんだ船を引き上げて風呂から上がったワタクシと長男を見てヨメがその船を指差して一言
「サンゴ漁船みたいやな、その船――」
わかっていたけど、それはツッコまんかったのに……。
作品名:ihatov88の徒然日記 作家名:八馬八朔