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森の中の棲みか

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5人はごそごそと袋を開けてバリバリボリボリと何かを食べ始めました。

アカタマこと愛とアカシマとアボタマはその様子をじーっと眺めておりました。

すると「あらっあそこに綺麗なきのこがあるわ」と愛が叫びました。

「ほんとうだ でも愛ちゃんあれは毒きのこよ」と憂が言いました。

「さわっちゃ駄目よ」と広子が言いました。

「そうそう。毒きのこはさわっちゃ駄目」と真奈美も言いました。

「ねえ このお煎餅おいしい。」と裕子は言いました。

「憂ちゃん 甘納豆食べる?」「うん 食べる広ちゃん」

きのこのアカタマ愛ちゃんは「愛だって・・・あの人、で、あの人は憂だって」

「うん、わたしは憂にしようかな?」とアカシマは嬉しそうにアカタマ愛ちゃんとアボタマに言いました。

「うん、いいわね・・・うふふ 私は広にしようかな?」とアボタマは言いました。

「これで決まり・・・そうしよう」とアカタマ愛ちゃんとアカシマとアボタマは頷き合いました。

そして、アカタマ愛ちゃんとアカシマ憂ちゃんとアボタマ広ちゃんと呼ぶことになりました。

「でもね あの人達のように愛ちゃん。憂ちゃん。広ちゃんにしましょうよ」

と アカタマ愛ちゃんは目をまんまるくしながら言ったのでした。

そして、アカタマ愛ちゃんにアカシマ憂ちゃんとアボタマ広ちゃんも賛成賛成と

おどけて応えました。
作品名:森の中の棲みか 作家名:天田昇