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海野ごはん
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novelistID. 29750
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永遠の遠距離恋愛

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住んでる場所がお互い遠く離れている遠距離恋愛はいい。それは私が頼らないでいいからだ。仕事もして一応自立している私にとって四六時中男と絡み合う関係はこの際、すっぱり辞めたかった。
会いたい時に会える彼よりも、遠く離れてなかなか会えないけど想い続けることが出来る恋人の様なものでよかったのだ。恋愛してるようなものに憧れていたのかもしれない。
心の中に自分を好きな男が存在するという事実が私に潤いと活力を与えてくれると今では思っている。

そして私の体の下にいる彼は見事に期待にこたえてくれた。しつこく会う事を強要せず、かといって冷たいわけでもなく、恋愛感情を忘れさせないくらいの間隔で上手に連絡を取り、私の周りの空気に溶け込んで来る。ちょうどよい距離感、ちょうどよい温もり、ちょうどよい冷酷さ、私の普段の生活の中の心地いいアクセントになってくれている。
意地悪な質問を彼に言ってみた。
「ねえ、欲求不満で私としたくなったから、ここまで来たの?」
「それもあるかもね・・・」彼は笑いながら私の乳房を触ってきた。
「じつは私もしたかったの・・・。でも2年ってあっという間ね。正直、忘れていた時期もあったけど」
「ひどいな」胸の下で彼は笑う。
「あなたは私以外の誰とも付き合わなかったの?」
「どうだろう・・付き合ったような付き合ってないような・・だけど僕は今ここにいる。今日から四日間一緒だ」
「困ったわ・・私、男の人と三泊四日の旅行だなんてしたことないの。なんだか少し不安」
「ん、何が不安なの。見られちゃまずいところがあるの?」
「ぼろが出そうで」
「なんの?」彼は笑って今度は私を自分の下にした。覆いかぶさるように彼の裸の上半身が目の前にいっぱいになった。
彼の体の上に乗りかかるのも好きだけど、組み伏せられ下から見上げるのも嫌いじゃない。
お互い見られちゃまずいのは、見なかった事にしとけばいいんだよ・・と言って彼は私の乳房を口に含んできた。両腕を万歳の形であげられた私は抵抗出来ない姿になっている。少し強制的に愛撫されるのも嫌いではない。彼は私の固く尖った乳首をやさしく舐め始めた。

「噛んで・・」今度は私が言った。
「痛いだろ?」
「生きてる感じがするもん、噛んで!」
その聞き覚えのあるセリフに彼は笑いながら、私の固いものを噛んできた。瞬間、ず~んと背中からお尻を伝い、足の指先までにも甘い電気が走る。生きている事を実感する。本当だったんだ・・・。

それから私達は二年ぶりのお互いの体を確認しあった。今まで時間も距離も遠く離れていた分だけ愛おしく、思い出し探り合うかのように隅々まで愛し合った。忘れている部分もあるけど彼は彼のままだった。
やさしく、微笑みながら時には激しく、そして間違えずに私の名前を呼んでくれた。少しまだ遠慮気味なのは2年ぶりだから?
私は退屈な毎日の生活を完全に忘れた。そして恋愛しているのを思い出した。そばに彼がいることで私の恋愛感情は満たされた。
長く付き合った元彼も元夫も消えてゆく。
目の前にいる彼の彼女なのだ。

作品名:永遠の遠距離恋愛 作家名:海野ごはん