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監禁愛~奪われた純潔と囚われの花嫁~(完結編)

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 愛奈はふらふらと誘われるままに拓人に近寄った。拓人は愛奈の腰に手を回して引き寄せ、頭を下げて薄い夜着越しに彼女の乳首を吸った。
―ぅうっ、あぁ―。
 いつしか愛奈は拓人に胸を吸われながら、更にもっと吸ってと求めるように胸を突き出し、腰を艶めかしく揺らしていた。
―そうか、愛奈は胸だけでなく、こっちも触って欲しいのか。本当に嫌らしい身体になったんだな。
 拓人は嬉しげに言い、その後はいつもにも増して愛奈は彼に翻弄されまくった。昼過ぎにマンションに来た拓人はその日は結局ずっと愛奈を抱いて過ごし、夜もそのまま泊まり、翌朝、そこから出社した。

 愛奈はノートの余白に鉛筆でまた一つ棒線を引いた。拓人に頼んで与えられた大学ノートにはもう正の字が二つ並んだ。そして今は三つ目の途中だ。明日で丁度、?正?が三つになる。
 つまり、今日は愛奈がこのマンションに閉じ込められて十四日経ったということでもある。愛奈が閉じ込められている寝室には必要最低限のものしか用意されていない。カレンダーはもちろんないし、テレビもない。
 ここに来るときに来ていた服も下着もすべて持ち去られてしまった。普段は下着もつけずに薄物の夜着一枚きり、裸同然で過ごすのだから、箪笥も要らない。
 本などは読みたいものがあれば差し入れてくれると拓人は言ったが、男に抱かれるだけの日々で読書する気も失せた。どうしても大学に進む夢は棄てられず、せめて勉強だけはしたいと願い学校のテキストや参考書を返して欲しいと頼んでも、それはことごとく却下された。
 拓人は本当に愛奈をここに閉じ込めておくつもりなのだとその時、初めて男の真意を知った。それまでは時期が来れば、ここを出して貰えると一縷の望みを抱いていたのだ。
 この部屋にあるのは拓人に抱かれるためのの大きな寝台と一枚の鏡だけ。鏡は全身が映るくらいの大きなものだ。これは時折、行為の様子を愛奈に鏡に映し出して見させるためのもの。
 嫌がる愛奈にこれを見せると、羞恥と興奮で更に官能が高まり、彼自身を愛奈の蜜壺が締め付ける。そのことを彼はよく知っている。既に何度も愛奈を抱いた彼は愛奈自身よりも彼女の身体の秘密を知り尽くしていた。
 そして、ここが愛奈にとっては今の世界のすべてであり、彼女が飼われている鳥籠だった。
 自分は一体、何のためにこの世に生まれてきたのだろう。こうして翼をもがれた小鳥のように閉じ込められ、男の快楽のために日々、身体を投げ出し、慰み者になるために? 夢も自由もすべて奪われ、飼い慣らされたペットのようになるために?
 拓人が父の借金を完済してくれた時、愛奈は恩人の拓人のためなら何でもすると誓った。しかし、あの時、愛奈が考えたのは、こんなことであるはずがなかった。一室に閉じ込められ、ひたすら拓人の性欲の捌け口として彼に奉仕を続けなければならないなんて、想像の限界をはるかに超えていた。
 考えていると涙が込み上げてきて、大粒の雫が頬をつたい落ちた。その時、寝室のドアが開いた。拓人が来たのだと振り向かずとも判る。
 背後に人の気配を感じる。後ろからそっと腰に手を回して抱きすくめられ、一瞬、愛奈は身を固くした。数え切れないほど抱かれて、身体は彼の愛撫の虜になってしまった今でも、こうして最初に触れられるときだけは拒絶反応が出てしまう。
「これを脱ぎなさい」
 冷えた声が命令する。逆らっても無駄なことだ。愛奈は言われるままに薄物のネグリジェを脱いだ。はらりと、蜻蛉の羽根のような夜着がフローリングの床に落ちる。
 拓人は美しい面に天使のような気高い笑みを浮かべた。彼がそんな表情(かお)をするときほどより残酷になるのを愛奈はよく知っている。しかし内心の怯えを見せると余計に彼の嗜虐心を煽ってしまうので、敢えて感情は見せないように心がけている。
 拓人はダブルベッドに腰を下ろし、愛奈に手招きした。更に自分を跨いで座るように指示を出す。愛奈は一瞬、息を呑んだけれど、すぐに表情の変化を消した。、言われたように大きく両脚をひらいて彼に向かい合う形で彼の膝に座った。
「そう、良い子だね」
 愛奈が従順に命令に従うと、拓人も機嫌が良い。丁度、胸の辺りが拓人の顔の前に来ている。拓人は誘うようにかすかに揺れる豊満な乳房をそっと両手で下から掬い上げるように持ち上げた。しっとりとした重みを堪能するようにゆっくりと揉み込む度に、愛撫を施されるようになって更に大きくなった乳房が彼の手の中で淫猥に形を変える。
「美味しそうだね。ここが食べてと言っている。どれ、味わってみようか」
 言い終わる前に、薄紅色の突起は彼の生暖かい口中に銜えられていた。クチュクチュと赤児が吸うように吸われている中に、乳首が固さを持ってくる。舐められ、舌で弾いてまた舐められると、思わず声が洩れるほどの快感が弾けた。
「愛奈はここを吸われるのが大好きなんだよな」
 ひとしきり胸を吸われた後、拓人が美しい微笑みを見せながら満足げに言う。
「この間は胸だけで達ってしまったのに、今日はまだなのか?」
 この男はまさに天使の仮面を被った悪魔だ。優しい顔、穏やかな声音でどこまでも残酷なことを言う。
「俺の肩を持って膝で立ってごらん」
 愛奈は素直に言うとおりにする。拓人は頷き、いっとう優しい声音で告げた。
「今度はそのまま腰を落として俺の上に座るんだ」
 この体位は以前も何度かしたことがあるので、どうなるかは判っている。だが、結合が深くなる分、得る快感があまりにも烈しくなってしまう。できれば避けたい体勢ではあった。
「どうしたの、やってごらん。気持ち良くなれるだろ」
 やや苛立ちのこもった声に、愛奈は覚悟を決める。ゆっくりと彼の上に腰を落としていくと、やがて固い楔が蜜口に当たり、そこはいともあっさりと剛直を飲み込んだ。さんざん彼に貫かれた場所だ。
「うっ、あぁ」
 半ばほどまで身体を沈めただけで、もう下肢をじんわりと快感が支配してくる。と、拓人がいきなり下から一挙に最奥まで貫いた。
「あ? あうっ、あーっ」
 あまりの衝撃に眼の前が真っ白に染まり、閃光が点滅する。更に続けざまに奥壁を突かれ、愛奈はガクガクと糸の切れたマリオネットのように下から揺さぶられた。
 下から深々と彼自身を銜え込まされているため、いつもとは違う最も感じやすい箇所に剛直が当たり、耐え難いほどの快感が最奥の膣壁で立て続けに弾ける。
「もう駄目、許して。これ以上したら、本当に壊れちゃう」
 早く達してくれれば良いのに、こんなときに限って、拓人はいつまでも果てず延々と下から彼女の感じやすい場所を狙い澄まして突き上げてくる。
「や、いや。壊れるから、もう止めて」
 うわ言のように喘ぎながら呟く愛奈からはすすり泣きのような声が洩れ続ける。
「壊れれば良い。俺に抱かれて壊れてごらん」
 そうすれば、お前はもう二度と俺の側から飛び立とうとはしないだろう、可愛い俺の小鳥。
 拓人はすすり啼く愛奈の耳許に濡れた声を注ぎ込む。
 果てしなく続くかと思われた情事にも終わりは訪れる。拓人の動きが性急になり、彼も余裕がなくなってきたと思われる頃、愛奈の中に入っていた彼自身が大きく膨らみ弾けた。