嘘でもいいよ vol.20 悪事
嘘でもいいよ vol.13
彼に、沢山美味しいお店を教えてもらった
一緒に食べることは出来ないのに
話は弾む。
そうだ、私たちは一緒に街中を手を繋いで歩くことすら
許されないんだ。
どこで会えばいい?
漫画喫茶、カラオケボックス、あと…どこだろう。
彼と再会を果たした1週間後、
私は彼に自慢げに教えてもらった
シフォンケーキのお店に、行くことにした。
彼をマルイのエレベーター前に呼び出し
8階のボタンを押し、二人きりの密室で
ディープキスをした。
まるで今まで何年も会えなかった恋人同士がするように
熱いキスだった。
彼は目を開けていた。私も彼の瞳を見つめたまま
舌をからませた。
彼の手を自分の胸に持って行くと、彼はわしずかみにしたまま
強く揉んだ。
彼の耳元でそっと囁いた
<会いたかった…>
マルイを出て、彼の後ろを他人のふりして
ついて行った。
どこに行くのか知らされず。
ステーションビルのエレベーターに乗り込む彼に
慌てて追いつく。
彼は地下の駐車場のボタンを押した。
「ほら、ケーキ買ったよ」
「ホントだ、おいしいよ」
地下の駐車場に着くと
ビルの非常階段の奥に鉄扉の扉があった。
商品の搬入口でほとんど午前中しか使われないらしかった。
重い扉を開けると、中は真っ暗で何も見えなかったが
階段下に行くと自動的に明かりがついた。
彼が鞄をおろして 私の顔を見つめて、何も言わずに
ニコリと笑った。
私は彼の肩に両手を回して彼の唇を舌でなぞる。
彼が舌を入れて、上手に愛撫を始めた。
シャツの下から彼の手がブラの中に滑り込む
私は彼の耳元で声が洩れる。
「あっ…」
彼の固くなったアレをズボンの上から優しくなぞると
ドンドン大きくなっていくのが分かった。
キスしながら、時々彼の耳元で何度も私は言った
「どうする?」
「ねえ、どうする?」
これ以上、してしまっていいのか…私の迷いだった。
彼が私のスカートの中に手を入れ、すぐにパンティーのなかの
大事な場所に指を入れ 人差し指と、薬指で開いて
中指を小刻みに動かした。
「あっ…」
旦那意外に触れられたのは、結婚してから初めてだった。
「レイちゃん、大変な事に…」
彼の指は冷たくて、触れた感触がいつまでも頭から離れなかった。
「じゃ、せっかくだから…」と彼は
私を立たせたまま、あそこに顔を近づけ舐めようとした。
「や、やだ…恥ずかしから…」
そういうと、彼は私を後ろ向きにさせて
バックから、挿入しようとしてきたが
自動の電気が消えてしまって、真っ暗闇で手探り状態。
なかなかうまくはいらなくて、私はその間に、色んな事が頭に浮かんだ
旦那を本当に裏切ることになること。
高校時代の同級生とこんなことになるなんてという不思議な思い。
でも、なぜか旦那と喧嘩した時に、しいたげられた言葉が浮かんだとたん
いいや!別に!…と思った。
きっと自分を正当化したかったんだろう。
純君のを入れるのを途中でやめ、向きを変えて言った。
「純君…いかせてあげる」
彼のベルトを外し、私はひざまずいて、彼の物を
舌でツーッと舐めあげ、唇で優しく包んで
指と口で気持ち良くしてあげた。
女はよく「明かり、暗くして」と恥ずかしさから言うけれど
男はまずは視覚で感じるらしい。
あまりの真っ暗さに二人とも途中でやめてしまった。
彼は、<ノックしかしてないから>と
その夜もエロトークに花が咲き、二人で
SEX研究会をやろうと笑った。
作品名:嘘でもいいよ vol.20 悪事 作家名:momo