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串刺し王の玩具
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彼は、いつしか握り締めていた石塊をポケットに詰め込んで、無音の咆哮を上げた。東の地平は牛血色の黎明を迎えていたが、光は濃霧に捕縛され、彼の所までは届かなかった。彼は執拗に闇を追い、闇を打った。
作品名:
串刺し王の玩具
作家名:
みやこたまち