Ramaneyya Vagga
My Valentine
君からの贈り物が届くのを待っているのだが、私の街は雪に埋まってしまったから、いったいいつになることやら。雪を恨んでも仕方がないし、この上は書物を読みながら待つ他あるまい。
君は風邪をひいてしまったそうだが、思うに君は人という人に優しくしすぎたために、疲れてしまったのだ。人々に奉仕することに命懸けの君の姿には、畏敬の念を禁じえないが、君自身が体と心を損なってしまっては、いったい君を大切に思う私の身にもなってほしいものだ。
仏教やジャイナ教の古い経典を読んでいるのだが、どうも慈悲を説いたのはシャカムニではなくて、やはりサーリプッタのようだ。彼への私の敬慕は日に日に増すばかりだが、実にそれは君の影響によるのだ。思うのだが、サーリプッタ以降の慈しみ深き人物としては、ただガーンディジーと君がいるのみだ。君は笑うだろうが、私にとっては、まんざら冗談でもないのだがね。
それにしても、君が私のためにと作ってくれた贈り物を待つ私の、このこよなく幸せな気持ち、君はわかってくれているだろうか。
作品名:Ramaneyya Vagga 作家名:RamaneyyaAsu