Ramaneyya Vagga
叙事詩
大好きなあの子から贈り物が届いた。心は膨らんで、はちきれそうだ。
世の男たちはガールフレンドがいながらも、TVや映画に出ている女に憧れるものだが、私に言わせればアイドルだの女優などというものは、なにほどのものでもない。あの子に比べれば、月並みもいいところだ。
あの子ときては、肌は雪のよう、かんばせは輝いて花も悔しがる。髪はしなやかに風を切ってあんずの香りを漂わし、身のこなしは蝶のように可憐だ。心清く、誠実なること比類がない。慈しみの深さは果てしがなく、ここに集ったすべての生き物を優しく包み込んでいる。
実にあの子にかろうじて匹敵しうる真の女といえば、ただシーターとダマヤンティがいるのみである。さてさて、私は勤め励んでラーマやナラ王のような英雄にならなくては、この叙事詩が大団円に辿り着くことは叶うまい。
作品名:Ramaneyya Vagga 作家名:RamaneyyaAsu