Ramaneyya Vagga
古直な雄渾さのために
索居離群、往古諸学を学ぶ
思、安らかにして実りあり
川、滔々として、山、泰然
西のかた、日、去らんとして
のすり東に飛ぶ
何ぞ憂いかあるべけん
北を向いて諸人の貪欲を望み
南を向いて天則を見る
乱世いくばくぞ
ただ理を書いて楽しまん
(私は騒がしい世間から離れて、ひとり古典や諸々の学問を学んでいる。心は安らかで、実りのある生活だ。ここでは川はとめどなく流れ、山は動ずることがない。太陽は西に落ちようとしていて、ノスリが東に飛んでいった。いったいどんな悩みがあるだろうか。あるはずもない。私が北を向けば、そこには人々が欲望を貪っているのが見える。私が南を向けば、そこには宇宙の仕組みが見える。社会の問題など、なにほどのものだというのだ。さあ、真理を書いて、楽しむことにしよう)
作品名:Ramaneyya Vagga 作家名:RamaneyyaAsu