Bhikkhugatika
晴天に友と集わんと欲す
空は青く澄んで、太陽は頂点に達した。風は沈丁花の薫りを運んで、ふくいくと吹いている。山は泰然として森を抱き、川は清らかな水をたたえ、水鈴の音が過ぎ去っていく。
私は宇宙を見ようと空を見上げたが、陽光が満たしていて眩しいばかり。ひとつの星も見ること叶わぬ。
心を痛めた末に、諸人に明るく笑いかける道に辿り着いた友たちよ、この空を見てほしい。太陽の光がすべてを包み、暖め、圧倒している。真実の光とは実にこのようなものではないか。自分なる者にこだわって、人々を敵と思い込み、皆と衝突しながら世間をうろつき、自らの心を自ら引き裂いて、なお自らを救うことに怖じ気づく者たちの、力なく罵る声など、この太陽の光にかき消された星々のようなものである。彼らは、自分なる者の欲求に任せたために、心が破けてしまったのだが、何の為かはわからぬが、なお誰か他人に勝とうとして、うめいているだけであって、安直かつ月並みであるから、いちいち数えるにも及ばぬ。我らが見ている真実の光に圧倒されて、ただちに消滅してしまう。
私は、この自然が留まることなく過ぎ去っていくのを見て欲する。葛藤を乗り越えて、自分にこだわる自分から離れ、勇気と誓願とを手に入れた友よ。我らはこの陽光の下に集って、ひとりひとりの行為する力を合わせて、善い事象を引き起こそう。すべからくは死に直面して悔いる前にであるから、集いの時はいまである。
作品名:Bhikkhugatika 作家名:RamaneyyaAsu