Bhikkhugatika
文明獣
その人間たちは、初め自ら作ったその獣を食べていた。
彼らはその獣の肉によって増え、彼らの街は大きくなった。
その頃から、彼らは逆にその獣に食べられるようになった。
文明獣と呼ばれることになるその獣は、とりわけ人間の目を好んで食べた。
目を食べられた人間たちは、見ることなく妄想したことか、他人に聞いた言辞を言うことしかできず、その他人にしても、目がないので、見ることなく妄想したことか、そのまた他人に聞いた言辞を言うだけなのだ。
かくて彼らは何事をも見ることなく、妄想に任せて、他人に聞いたことに任せて、罵り合い、奪い合い、殺し合い、たちまちのうちに滅びた。
作品名:Bhikkhugatika 作家名:RamaneyyaAsu