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上社(兄)の758革命

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   ドォォォーーーン!!!

 敵歩兵たちの支援のために動き出した敵戦車が、何の前触れもなく、飛び上がるように爆発した……。地面から2メートルぐらい離れた後、たくさんのドラム缶が地面に落下したかのような金属音とともに、ぐしゃぐしゃになった戦車が地面に着地した……。
 砲塔は外れ、キャタピラはちぎれていた。乗員が生きていないことぐらい、一瞬でわかるほどの壊れ方であった……。

 爆発の原因は、マンホールに仕掛けられていた爆薬であった。上社たちが、地下に隠れている間の時間を使い、この一帯のあちこちのマンホールに、遠隔起爆式の爆薬を仕掛けておいたのだ。もちろん、この爆薬も異次元最新レベルのものである。
「いかん!!! 今すぐここから離れろ!!!」
自分たちがいる地面を見下ろした隊長は、思わず叫んだ……。
 隊長たちが隠れている数台の車の真ん中に、マンホールがあったのだ……。隊長たちは、大急ぎでその場から離れようとした。だが、
「おせえよ」
それを見ていた上社が、ポケットの中にある起爆スイッチを押した……。

   ドォォォーーーン!!!

 先ほどと同じような爆発音とともに、マンホールから大爆発が起こり、隊長たちは大爆発でブッ飛んだ……。ある者は両手と別れを告げ、またある者は内臓と別れを告げながら、宙を舞っていく……。飛距離はピンからキリまでで、すぐに地面のアスファルトに叩きつけられる者もいれば、日比谷公園よりもさらに遠くまで飛ばされた者もいた……(もちろん、どこまで飛んだかなどは誰も確認していない)。
 なんと、これも上社たちの作戦であった……。


 敵集団の隊長を含む歩兵たちは、この爆発で全滅したわけだが、まだ2機の戦闘ヘリがいた。敵戦闘ヘリ2機は、やけくそになっているのか、ロケット弾や機関砲弾を、CROSSが潜んでいそうな建物に撃ちまくり始めた。窓ガラスが割れ、外壁にヒビが入っていく。
 敵攻撃ヘリの攻撃を避けるために、上社たちは、いったん窓から離れたが、すぐに反撃に転じる。敵戦闘ヘリが、ある建物への攻撃に気を取られているうちに、他の建物にいる隊員が反撃するのだ。こちらには、異次元最新レベルの携行式対空ミサイルがある。
 しかし、敵戦闘ヘリは2機いる上に、搭乗員の腕前は高く、うまい具合に反撃することができずにいた。異次元最新レベルとはいえ、スキャンとロックオンに2秒ほどかかる。そのわずか2秒の間に、敵戦闘ヘリはうまく立ち回るのだ。パイロットが回避行動を取り、射撃手が応戦するという具合だ。携行式対空ミサイルを構えている隊員は、すぐに隠れるしかない。
 最悪、敵戦闘ヘリが弾薬や燃料を切らすまで待たなくてはいけないわけのだが、増援が来た場合のことを考えると、それまで待つわけにはいかなかった。