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上社(兄)の758革命

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 ここから出発する前に、レーザーライフルの弾薬を集め始めた。今までの戦闘で、かなりの弾薬を消耗してしまっていたのだ。さっきの2人組の女隊員に尋ねると、喜んで自分の弾薬を分けてくれた。やはりイケメンは得である。

「第4小隊は、庁舎(警視庁)の西にある交差点で待ち伏せしろ!」
『了解』
「第3小隊は、突入の援護射撃をしろ!」
『了解です』
「そして、第1と第2小隊は突入だ。大丈夫」
部隊長は、警視庁舎周辺に展開させた隊員たちに指示を出している。今のところは順調だ。

   バリィーーーン!!!

 そのとき、大型の消防車が、自動ドアを突き破ってロビーに突入してきた。そして、あっというまに、部隊長をテーブルといっしょに壁に押し潰した……。部隊長は、テーブルと一緒にぐちゃぐちゃになって死んでいた……。
「いけいけーーー!!!」
消防車から、拳銃を持った数人の警官が降りてきて、ロビーに残っている隊員たちと戦闘を繰り広げることとなった。もちろん、上社も応戦する。


 ……たった数人の敵だったので、すぐに撃退することができた。しかし、指揮を取っていた部隊長は死んだうえ、このまま仲間たちを突入させていいものかという疑問が沸いた。
 そこで上社は思い切って、CROSS艦へ連絡することにした。ここの現地指揮を取っていた部隊長の死を報告するついでに、支援を要請するのだ。

「こちら警視庁舎担当の部隊です!!! 部隊長がやられました!!!」
『なるほど。それで、突入は無理そうなのか?』
艦の通信担当が尋ねてきた。
「屋上に複数のスナイパーがいる上に、1階で待ち伏せされているようなので、このまま突入することは困難です!」
少しの間があった後、
『航空兵器を投入するから、それまで耐えてくれ!!!』
上社はほっとした。
「了解! 代わりのここの部隊長は誰ですか?』
また少しの間があった後、
『えーと、君の名前は?』
「上社伏見(上社兄弟の兄のほう)です!」
『よーし、上社。君がそこの部隊長だ!』
この返事は予想していなかったらしく、上社は一瞬戸惑ったが、
「わかりました! では我々は、航空兵器の支援の後、突入します!」
了承することにした。
『気をつけろよ!』
通信担当は最後にそう言った。