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雪藍色
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水の月
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二人は薄い硝子のはまった窓を開けて、階段へと並んで歩く。その後、フィニーは何か言葉を続けたようだったが、拍手にかき消されて、ラディスには聞き取れなかった。聞き返そうとしたが、もうフィニーは客達に笑顔で挨拶をしている。
まあ、後で聞けばいいか。
ラディスはフィニーの横に並び、軽い発泡酒のグラスを客に勧めながら、話の輪に加わっていった。
作品名:
水の月
作家名:
雪藍色