小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

覇王伝__蒼剣の舞い1

INDEX|70ページ/92ページ|

次のページ前のページ
 

                  3
リョウ・オンは、星虎と焔に手合わせを願い出た。
 大胆な少年である。
 蒼龍を目指す彼にとって、四獣聖の二人を負かすことができればと考えたのだ。
 「僕、パス。見てた方が楽しいモン」
 「じゃ、吾が相手をするか」
 そう云って、星宿が剣を受け取って勝負は始まった。
 「ねぇ、タクちゃんはどっちが勝つと思う?」
 「星宿さま、でしょうか…」
 「でも、あの候補生腕はいいよ。腕だけはね」
 バシッ。
 肉を叩く音に、リョウ・オンが呻いた。
 今まで誰も当たる事のなかった彼の躯に、星宿の剣が振り下ろされたのである。
 「さすがだ。普通は剣を落としている」
 「ありがとうございます…、白虎さま。でもまだです」
 「___いや、終わってる」
 答えたのは星宿ではなく。
 「小龍…さん」
 「終わってるんだよ、お前は。リョウ・オン」