小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

漢字一文字の旅  第三巻

INDEX|67ページ/113ページ|

次のページ前のページ
 

十の二  【伝】



【伝】、元の字は【傳】で「人」と「専」の組み合わせ。
「専」は嚢の中の物を手で丸くした物のことで、これを人が背負う形が【傳】だとか。
そこから背負って運ぶ、他に運び伝えるの意味になったとか。

そんな【伝】、やっぱり放っておけないのが都市伝説。
気になるものを5つほど紹介しよう。

東京井の頭公園、恋人同士がボートに乗ると、必ず別れる。なぜなら、祀られてる弁財天が嫉妬深いから、だとか。

ある男が暇で、鏡の中の自分とじゃんけんをしたら、向こうがパーでこっちがチョキ、勝ってしまった、とか。

ある大学の教授、自分の講義に学生の出席が悪い。頭にきて、試験問題で、何枚かの写真の中から教授の顔を選べと出題した。結果は、ほとんどが不正解だった、とか。

愛媛県の蛇口は3つある。青は水、赤はお湯、そしてオレンジ色はジュースだ、とか。

下校途中、子供が赤いコートにマスクの女に、「私、きれい?」と声を掛けられた。
子供は気を利かせ、「お姉さん、きれいだよ」と答えると、女はマスクを取り、「これでもか!」と叫んだ。その時、女の口は耳まで裂けていて、子供は恐くなって逃げた。だが、すぐに追いつかれて、口を裂かれてしまった、とか。

そして、最近話題になった伝説がある。
それは――幻の巨大魚タキタロウ。
山形県の大鳥池に生息すると言われてる、長い下あごと大きな尾びれが特徴の体長2mの巨大魚だ。
漫画「釣りキチ三平」でも取り上げられたことがある。

そんなタキタロウ、30年振りに生態調査された。
しかし、残念ながらその生態は明らかにならなかった。
だが、タキタロウの伝説はこれからも語り継がれて行くことだろう。

ということで、【伝】、口裂け女からタキタロウまで、人から人へとよく伝えてくれているものだ。