moonlight 改稿版(後編)
「みんなーっ!」
「!?」
文化祭実行委員長である大山茜がやってくる。
「あっ……なんか、タイミングが悪かった?」
二人の睨み合いを目の当たりにして、茜は慄(おのの)く。
ネオと健斗は彼女の顔を見て、硬直(こうちょく)する。
「い、いえ、全然!」
みちるはそういうと、ネオの背中を叩き、
「そ、そうね! みんな! 整列!」
ネオの指示で、四人はサッ! と靴を履き、先輩と向かい合わせになって綺麗に横一列。
「ははは……そう固くならなくてもいいのに」
「いやいや、茜さんには頭が上がりませんよ。この度は本当にありがとうございました」
メンバーを代表して礼をするネオ。
「いえいえ、こちらこそ最高のライブをありがとう。それで、ちょっとお客様を呼んだんだけど……」
「お客様?」
「うん。竹下さーん!」
作品名:moonlight 改稿版(後編) 作家名:永山あゆむ