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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(後編)

INDEX|88ページ/104ページ|

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「――というわけでね……」
「みちる、はやくやってよー」
「いつまでMCをやってんだよ! もう時間ねーぞ!」
「うっ……」
 ネオのために、みちるがMCをやって粘っていたが、限界のようだ。タイムシフト上、あと少しで自分たちのパフォーマンスも終わる。だというのに、この目的を知らない学生からしてみれば、苛立ちが募るばかりだ。それだけ、自分たちの曲に期待する人たちが増えている証拠ではあるが……。
「そうだね、ゴメン。じゃあ、ネオ」
 寂しそうな表情を浮かべるネオの下に、みちるがやってくる。タイムリミットだ。ネオの方をポンと叩き、首を左右に振る。
 ネオはコクン、と小さく頷く。
「うん。それじゃあ、用意したとっておきの新曲を――」
 その時だった。
「……!」