小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

moonlight 改稿版(後編)

INDEX|86ページ/104ページ|

次のページ前のページ
 

「待ち人来ず、って感じだな」
「隼人」
 下駄箱の方から、夏服姿の片平隼人がアクエリアスを持って、彼女の下へとやってくる。
「ほい」
「あ、ありがとう」
 アクエリアスを渡し、茜の左隣に座る。
「隼人っていっつもこれだよね」
 茜はペットボトルのラベルを見つめる。
「しょうがねぇだろ。好きなんだから」
 ゴク、ゴク、と喉(のど)を鳴らして飲む。
 茜も隼人に続く。
「ぷっはぁーっ! ……ねぇ、ホントに来ると思う」
 茜は隼人に訊ねる。
「さあな。麻倉が言うんなら、来るんじゃないか」
「何よ、その根拠」
「彼女を信じているから、待っているんだろ?」
「そ、そうだけど」