小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

moonlight 改稿版(後編)

INDEX|54ページ/104ページ|

次のページ前のページ
 

 話は別なのでは……、と先輩の前で口をこぼす。
「いーや! まずはその真面目な服装をまず変えることが何より大事よ! それに、ロックフェスであれだけ人気者になったんだから、ここでも女子生徒の需要を増やすべきよ! イケメンがもったいないわよ!」
 需要って……別にそこまでモテる希望はあまり、と巧は思いつつも、無口な自分への先輩方のご厚意(こうい)なので、
「……わ、わかりました。……ネオさんがそこまで力説する、なら」
 顔を赤くしながらしぶしぶ承諾した。
「うん、ばっちりキメてきてよね! タッくんはカッコイイんだから、自信を持ってよ!」
「は、はい……」
 ネオは、うんうん、と頷く。それを黙ってみるしかなかった巧に健斗は、
「ネオ先輩に言ったのが間違いだったな、ドンマイ」
 と、囁(ささや)く。しかし、
「あらぁー? 健斗、わたしからの、巧への愛ある支援に茶々入れる気?」
「い、いえ。何でもないっス!」
 健斗はビシッとネオに向かって自衛隊のような背筋をピンと伸ばし、綺麗な姿勢をとる。
「まったく。あんたたちには緊張のカケラがこれっぽっちもないんだから」