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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(後編)

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 真昼の暑さはどこへいったのやら。全身がぶるっと震える。
 ネオは耳にイヤホンを差し込み、アイポッドを起動させ、プロのアーティストの楽曲を聴きながら月を眺める。
 今日は満月のようだ。雨が昼に降ったせいか、雲一つなく、星と共にネオを明るく照らしている。それはどことなく、自分の身の心配をしているようにネオは思えた。「大丈夫?」と優しく語りかけるみたいに。
 すると、
『今もどこかで微笑んでいますように……』
「!」
 アイポッドから流れる歌詞に、ネオは耳を奪われた。
 小さい頃から自分が好きなアーティスト、Every Little Thing(通称ELT)の『good night』に。ごちゃごちゃになっていた頭の中が、急にスッキリした。
 ……そうだ。これだ!
 その歌詞と眺めている月が、リンクした。
「月って、みんなのことを見守っているように見えるよね。だったら、月から実緒が元気でいるようにと見守っている……。そういう歌詞にすれば……!」
 いける!