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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(後編)

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 ややあって、みちるは自転車に乗り、右手を挙げ、
「当たり前だよ」
 と言い、公園を出ていった。
 その様子に、ネオはほっとした。
 そして、その背中に向かって、「ありがとう」と心の中で伝えた。
「……って、ま、待ってよー!」
 自転車の鍵を開け、ネオはすぐにみちるの下へと向かった。



「――先輩のお願いなら、しょうがないっスね!」
 プレハブ小屋で、昼にあった出来事をネオから聞いた健斗は、開き直った態度で受け入れる。
 巧も、
「……やりましょう」
 とクールな態度を装(よそお)うも、彼の胸の中には熱いものが込み上がっているなとネオは感じた。
 隣にいたみちるに左肩を、軽く叩かれた。「言ったとおりだろ?」と無言でネオにウインクしてみせる。