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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(後編)

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 服装を整えたネオに、よろしい、と先生は言い、
「で、訊きたいことは?」
「あ、あの、実緒――いや、竹下(たけした)さんに何かあったの?」
「え?」
「いや、このところ彼女、何日も休んでいるから、心配で……」
 友達のことでやけになっていることが照れくさいのか、先生から視線を外すネオ。
「うーん、そうなのよね……」
 彼女が実緒のことをどう思っているのかを察したかのように、先生はネオだけに聞こえるように口の近くで手を当て、小さな声で、
「実はね、先生も竹下さんのことが分からないの。彼女は普段から真面目な子だから、体調不良の時はちゃんと連絡をしてくれてたんだけど、電話が来ないのよ」
「!」
 先生の言葉に絶句(ぜっく)するネオ。先生は続けて、
「朝のホームルームや昼休み、そしてこのホームルームが終わった後に、今日で五日目かな。
家を訪ねたんだけど、ご両親は仕事で家を出ているから返事がなくて……明日も竹下さんの家に行こうと思っているのだけど、麻倉(あさくら)さんは何か知らない?」
「い、いえ……」