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七ケ島 鏡一
七ケ島 鏡一
novelistID. 44756
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グランボルカ戦記 6 娼婦と騎士

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 階段を登り切ったアリスはそう言って地下牢に続くドアを閉めると、シエルと協力して詰め所にあった棚やら机やらでバリケードを作り、アインが簡単には出て来られないように細工をした。最悪アインが自力で脱出できなかったとしても交代にやってくる早番が彼を助けだすだろう。
「それじゃ、行きましょうか。」
「まずはどうするんだ?」
「とりあえず、私の友人の家へ行きましょう。街を出るのはその後です。」
「了解。頼りにしてるぜ。」
「・・・普通、逆だと思うんですけどね・・・。」
 全く頼りにならなさそうなシエルの顔を見て、アリスは肩を落とした。