エイユウの話~終章~
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魔物喰らいの呪いを受けた彼は、圧倒的な力を持っていました。導師ですらそれに敵いません。校内に、彼を止められる者はいませんでした。
目の前は死屍累々で、瓦礫が地面を覆っています。多くの術師は戦闘を放棄しました。(一部中略)私のような魔力の少ない者は、必死になって逃げていました。
ふと振り返ったとき、ドンと誰かにぶつかったのです。
「なぜ君が・・・?」
私は驚きました。あのジャームの青年が、私の前に現れたのです。
(「黄金の術師(ジャーム・エワ・トゥーロル)」第三章第三話より抜粋)
作品名:エイユウの話~終章~ 作家名:神田 諷