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蛇兎賭

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俺の「蛇兎賭」1日目

「じゃあゲームスタート!」
真ん中から箱が出てくる。そこにアナウンスが入る。
[鬼は伊集院來斗さんです。阿久津玲菜さんの手のチェーンが外れます]
その箱は俺しか見れないようになっていて、俺側はガラス張りだ。その中にウサギが入っていた。
「伊集院さん。どっちですか?」
俺は迷った。俺の命は大事だ。だが、それで目の前の阿久津さんが死ぬ。なら俺が死んだほうがいいのでは?いやでも俺は生きたい。そこにアナウンスが入る。
[制限時間、あと1分です]
俺はやむおえなく、俺が死ぬことを選んだ。
「箱の中には・・・ウサギが入ってます」
俺はもう死ぬ、だから男に伝えてほしいことがある、と言いたかったが。
「ダウト!嘘です!私を殺すための嘘です!中身は蛇なんでしょう!?」
阿久津さんは大声で言い放つ。またアナウンスが入る。
[では正解を発表します]
箱が阿久津さん側に向く。そこで彼女は泣きだした。顔をゆがめて。
「いや・・・私死にたくない・・・」
そこで彼女に電流が走る。彼女は痙攣したかのようにじたばたして、電気がおさまるとそれっきり一切動かなくなった。
[勝者。伊集院來斗さんです]
アナウンスと同時に俺の手と足のチェーンが外れる。

俺の「蛇兎賭」1日目終了

作品名:蛇兎賭 作家名:DG4