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蛇兎賭

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翌日、俺は電話の通り11時。家のドアを開けると同時に眠り薬を渡される。「いいから飲んでください」と説明してくれなかった。俺は訳も分からず飲む。途端に体に力が抜ける。意識が飛ぶ。

―――俺は気づいたらテーブルの前に座らされていた。明りはここにしか付いていないのか周りが見えない。しかもこれは電気椅子だ。俺を殺す気か?そこに1人の中年男性が近づいてくる
「やぁやぁ目が覚めたみたいだね。これから説明するから質問一切なしだから。いいね?」
俺は縦に首を振る。
「じゃあまずこのゲームについてだ。まずトランプを使わない。じゃあ何を使うかと言うと」
その男は指をパチンと鳴らす。すると奥から人が箱を持ってくる。
「この中に蛇かウサギが入っている。でこれは1つしかない。「鬼」と言われるプレイヤーはこれに何が入ってるか言う。そうだなたとえば「蛇」が入ってるとしよう。それでその人はその中に本当に蛇が入ってるかどうか当てるんだ。嘘だと思ったら「ダウト」と言い、その箱に手を入れる。蛇だと思ったら「鬼」に確認し、答えが発表される。もちろん外したら死ぬ、というゲームさ。もちろん「鬼」しか答えを知らない。で、その人が当たったら「鬼」が死ぬ。当たった「鬼」は電気椅子で死ぬ。間違えたらその人は蛇の猛毒のよって死ぬ。ここまでOK?」
俺はまた縦に首を振る。
「それでプレイヤーは君含めて2人。僕はトーナメントが好きだからね、参加者は今回50人、1日ずつ、1回ずつ行う。まず最初は君と」
途端に暗闇から男が女の人を担いでやってくる。椅子が下から出てくる。そこに女の人を座らせる。
「君の対戦相手だよ。彼女の名は阿久津玲菜。君と同い年だよ。じゃあ彼女の眼が覚めるまで待っていようか」
ここから俺の人生最悪のゲームが始まる。

作品名:蛇兎賭 作家名:DG4