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KGU~CODE:ZERO~

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「あぁ、そうや・・・新しい職場で教えとったわ」幽齋も禅舟齋は、五歳から十歳まで教えた弟子の一人で、その間の進路相談も乗っていたが室町後半応仁の乱により、職を失い足利義政に直に相談したが、聞き受けてもらえず仕方なく津に身を潜めた。
「お前さぁ・・・・零や万之介の調子はどうだい?」
禅舟齋は、その後も塾で名を上げる。天正四年三十四歳になる頃俺達三人は、友禅の塾でCODEを学んだ。俺達が持つ力は世界を壊すか、護るかは分からないが、CODEには意味がある。俺は、天正五年から十九年まで名を最上(細川)弌という仮名で生活していた。
「弌さんッ!」
「おうどうした凶雨?」
「俺、刀創りました・・・・実は親父が死んで俺が跡取り息子みてーみんすから、刀匠」を継ぐ最初の作品がコレッすよ」紫の布に包まれて木箱に収められている刀を見て、幽齋が手に取った。
「スンゲーな。名は?」
「名、名・・・分かんないっす。名ですか?朧雨です。」刀を見て朧雨を腰に差して近くの縁側で試し切りをすると、斬ったものが氷となる。
「雨・・・・おめぇ良い腕してんなぁー」弌は支度して友禅の所に行くと零や万之介が涙していた。この頃はCODE:REBARTHつまりCODEを持つ者は気付かないで居た。
「さ、さて・・・零?俺は新しいお前に刺激を与えよう」そう、襖を開けると黒髪の着物を着た女性が佇んで隣には緊張していた父親が座っていた。
「お、お、おい・・・カ、カカ・・・カオル・・・達者でよ」この男こそEDEN創立者雷死文皇。パーマの黒髪に背広を着て首には、純金製の懐中時計(逆十字と菊の御紋が刻印)とスマートフォンをぶら下げていた。歳は、三十五歳半ば。役所で働いて津藩特別史跡県庁ISET特殊異能者未解決兼歴史編纂第八百万課(やおよろずか)(通称は、県史/CODE:EDEN)に務める初代会長兼創設者という肩書きである。総勢50万人規模で働く本所は、津藩津市丸之内三丁目に創設。県庁とは、別々で創られてCODE:EDEN並びに歴史編纂の業務委託は、松阪藩月ヶ崎松代村にある。近鉄名古屋線下りの賢島方面の松ヶ崎に降りる。其処付近である。
「お父さんそんなに緊張しないでね。お嫁に行くんじゃ無いから・・・私は先生の元で働いてこの国の有るべき姿をを学ぶために来たんだから・・」俺もこっそり襖からの字置いていた。最初は、清楚で美人がこんな塾に来るんだよな~とは思っていた。
「娘さんを預けてもええんか?俺に・・・・」友禅も驚くが雷死文皇が頭を下げた。
「上げ、上げ上げよっつてんだろうが、娘を預かる。」
「ありがたき幸せです!先生が好きで先生の著書とか論文はインパクトが強いし、歴史に対しての価値がはっきりと伝わってきます。先生は天才です」カオルはこの時九歳であった。父は、早くに死別した妻とヤンキーで伊勢連合の総長ジャン・ジャック・バレンタイン(雷死郁剣王)という俗名もある。後にコレより百五十年先の明治八年のある事件で死ぬ。まぁ、未来のこったぁわかんねぇよ。
「先生一つ良いでしょうか?遙か世界の果てにヴァチカンという国があることをご存じですか?先日発見された文書を読むと人はかつて・・・・『CODEを持ち神を討った』とありますが、仮に世界が創造主キリストを討った力となると我が国のアマテラス同様かと考えるのですけど先生は蘭学についての著書も書いてるので拝聴したかったです。」友禅は、机の二段下の南京錠を外してカオルに見せた。
「この国最大最凶のトップシークレット級の古文書さ。俺はもう読んだからお前が好き勝ってやるなに煮るなり、焼くなり、ええぇで・・・ええんやで」友禅はCODEの真実を知り、隠していた。確かに神を討つ力と神の力を持つ者が居たのなら世界は別に創られた。
「おい、友禅・・・・メシ」幽齋が来て友禅を呼びに行くとカオルも腹が鳴った。
「しゃぁーねぇーな」津藩近くに塾の近くに出来たラーメン屋がある。そこに、友禅に連れられていくと店は繁盛していた。
『萬力屋』
 黒ごま担々麺が有名で、友禅の奢りでメシを食べた。
隣のカウンター客が、友禅に手渡した封筒の中身は、『神のCODEについて』の説明と奥に入っていたのが収納型スライド式の黄金で出来た槍であった。
「お客さん誰だ?」
「おい、待てよ!馬鹿かッ!っつうーても、センコウ見てみようぜ」幽齋が槍を動かすと店が光に包まれて不思議な力がみなぎってくる。
「千五百年ぶりや。俺も実体化は懐かしいもんよ」光に包まれる男に幽齋は手を貸した。
「誰すか?」
「俺を知らんとは驚くが、まぁいい。俺はGOD・GREAT・ヨハネだ。神を討つCODEの主だ。女が手に入れたCODEに気をつけろ本体はヤハウェーだ。お前はこれから“滅”のCODEを手に入れる。んがぁ、気ィつけや~滅の力は抑えるのに苦労するが、強靭な精神力とお前は刀か?うし、そん刀貸せ!俺の力根刮ぎくれてやる。何時か、お前が神を殺せ!このCODEは、“存在しないCODE”だ。・・・・・んじゃぁーな青二才の侍よ。」ヨハネが消えた。気付くと、俺は『萬力屋』のカウンターに居た。
「お、幽齋行くぞ」既に会計は済んでおり、カオルと零と万之介と朧雨と幽齋は、特に幽齋は、不思議な出来事が重なり滅のCODEを手に入れた。
「なぁ?零・・・・俺さぁCODEに目覚めたわ」
「え?嘘でしょ・・・でもアンタ私達に無いって言ったじゃん」零の言うとおり俺はFIRST無かったんだ。友禅も滅に近い力は持っていた。それは幽齋が、屋敷に戻り友禅もCODEについてなにも言及しなかった。朧も零も万之介にもCODEが目覚めるのはしばし後だ。
「お前CODE?ほうー俺も先生が学んでいたから困ったらよ俺に聞け」
「ほいよ。友禅」幽齋の青年期を見てきた友禅は、彼残し三人に肥前・鳥羽・薩摩藩に居る自分を捨てた親元に帰化した。
「お前達辛い目に遭っただろうがよ、京のスラムのこと・・・・今なら藩で力になる。」慶長元年のことであった。その二年後にKAS(久之宮朝倉阿之親王)が生まれるのである。こうして、幽齋は友禅と共にカオルを置いての生活が始まった。
「先生!友禅老師・・・」カオルはこの時代の全てを操り、創造主“神”の誕生である。
「いかんなぁー神のCODEが兆しだ。」カオルは最近CODEの制御を進んで掴んでいる。友禅もKGU建設予定の教授職に志願した。完成予定は、明治十五年だそうだ。
友禅は、CODEを知るのに実はCODE:JOKERに五年間務めていた。
「あんたぁすげぇー」幽齋は滅に抑えるのにCODEを学ぶという面で、雷死文皇主催のゼミに参加した。三人に再会したのもこの時だ。

 ――――――慶長三年―――――

 江戸。幽齋は、浪人で友禅の元を離れて江戸で遊学していた。
「おう、麻罹撫か?」幽齋は、江戸で奉公に居た津藩の町娘(成金田橋家(ナリキンばしけ))の長女で、幽齋が江戸で、地面で寝ているときに助けてもらい住まいを無料で借りている。
「麻罹撫(マリナ)・・・・」
「幽齋さんそ、そ・・その・・・」幽齋は応仁の乱の戦後に生まれて慶長三年夏に子供が、第一子を授かったのだ。
「幽齋!んめぇでとうー」朧雨が幽齋に祝福した。
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain