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KGU~CODE:ZERO~

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「ご、ごめん・・ごめんな・・さい」KASも耐えようとするとCODEの限界に気付いて動きを止めた。無になった。考えを停止した。思考停止。沈思沈考の状態でもある。
「んなこっぁーどーでもえぇー」空気が重すぎる。この女と居ると自分が死んでしまう。糞、死んでたまるか!KASは、呼吸を整えた。落ち着いて起き上がって動いた。
「だから・・・私は・・・死を選ぶのですよ。死は良いですよ。気軽に楽にあの世に行けるので誰も迷惑はかけません」
「はぁ?ばっきゃーろう!バッファーロ吾朗!軽々しく死にてぇってんじゃねぇーぞ。命を大事にこの狭い時代でも生き抜け!俺は・・俺達が・・・俺の意志でCODEを持つ人間でも持たない人間でも暮らせるようにする。なぁ?」志納聚を叱って埃を叩いて欠伸してから先程の宿に戻ってメシを食った。行き場があるが、人目を気にする志納聚を送り届けるのに、江戸にある津藩藩邸まで送ってやった。
「なぁ?安心だったろう・・・・ここは怖いさぁ・・・んでも、俺はお前を護る。お前の子孫でも護ってやるよ。あんちゃん大事にしぃや」手を振るKAS黙ったまま藩邸に帰る志納聚。KASは夜な夜なの江戸の町は恐怖に現を抜かす魑魅魍魎の町。
「ん?」
「シャアァァァァァァァァ!(敵が見えた!)赤い彗星のシャア・アズナブルか?」KASが気付き、蒼い焔で仮面を燃やした。
「ぬらりひょんの孫!」仮面からは黒コートを着た刀を握る黒と白髪混じりの青年に、江戸の町はこんなであった。KASも日本橋の河川敷に段ボールを敷いて過ごしていた。ぬらりひょんは確かに江戸に居た。江戸の妖怪で、闇の王であった。
「今日は寒いな。京から遠い江戸では俺も悪いが天皇や皇族に縛られちゃ束縛式のCODEを使えるけどね・・・・さぁ・・・血染めの暗黒儀式に散れよ!闇の焔に包まれその穢れた魂の鎮魂歌ァァァァァァァァァァァッッ!」気が狂って日本橋の河川敷で騒いで叫んでいた。(中二病の症状で本人は一切の自覚無し)江戸の夜が明けて朝になり、川で体を洗って川魚を焼いて食べていると、昨日の志納聚が来た。
「昨日は・・ありがとう・・・寒いから・・寒いよね?家来てよ」
「マジッすか?行く行く!」KASは急いで黒コートを着て白のワイシャツに赤のネクタイ黒のズボンをはいて藩邸まで行った。

――――――津藩藩邸―――――

 志納聚についていくと、丸の内に藩邸がある。その藩邸の敷地面積七万坪ある敷地には、KASが見たことも無いような世界が広がっていた。
「家ここなの・・・あぁっ?働く場所がなかったら家の隣に『赤松コンツェルン』の正社員で働かない?初任給八十両よ」
「ほんとうか?ううぅ・・・センキューガチで秀樹感激ィ~」KASが礼を言った。
「その辺にして食事だよ。妹が世話になったな」兄の空夢が手招きして部屋に案内した。
津藩の初代藩主藤堂高虎は、
藤堂高虎は江戸時代前期の伊勢国津藩主である。幼名は与吉、通称は与右衞門。弘治二年(一五五六)に近江国犬上郡藤堂村(滋賀県犬上郡甲良町)の地侍藤堂源助虎高の次男として生まれた。母は多賀良氏の女とら(妙青夫人)。元亀元年(一五七〇)浅井長政に属して姉川の戦に従軍し、その後阿閉政家、礒野員昌、佐和山城主織田信澄と主を変えた後、天正四年に羽柴秀長に仕え、十九年まで秀長の重臣として活躍したことが知られている。
後に、藤堂高虎ハ主君を七回も変えたと有名である。
「おう、メシだ」
「いったぁきまぁーす」二ヶ月ぶりの食事にKASは全て食べて庭を見ていた。造りが書院造りに寝殿造り・・・・和と洋の混合か。KASもここに屋敷をもらった。
「ほんと、ありがとう」KASは津藩藩邸に住まわせてもらった。志納聚のCODEを消す力の取り組みも約百年が経った元禄の頃・・・・・KASも従五位の官職で朝廷に復帰した。
「よう、久しぶり」朝廷のある京都御所に久々に帰ってくると清水が涙した。
「泣くな春水・・・・お前まで江戸に行ってどうする」清水春水。(清水闇齋の子)元々は、国学者でCODEを研究する第一人者で、清水近衛右近将監甚兵衛潔(しみずうこんのしょうげじんべえきよし)それが本名で普段はその名を使わずに清水春水と名乗る。
KASの同期で朝廷のサポートをしつつ新設したISET特殊異能者未解決生活対策公安第十二課通称“CODE:JOKER”の機関完成も急いでいた。これで、CODEを持つ者とCODEを消す無能者の距離も緩和する。
「お、俺が居ない分お前に任せて良かったと思う」清水と話していると、KASの実の妹蒼いそらが現れた。KASの才に蒼いそらは、初代CODE:JOKERとしてCODE:0001として、性艶のCODEとして多くの子孫繁栄と分かった。といわれる。そらに豊かな人生を送ると早急に、朝廷からの伝えで直ぐさま清涼院(西洞院)にて蟄居を命じられた。
「お兄ちゃん!帰ってきたの・・・・」
「姫様はお元気でなにやらAVに目覚めたとの話が宮中に広まったかと」KASの妹蒼いそら(後に代三百二十五代天皇家総括代行神宮御陵天照女系天皇鬼桜天皇)である。その事も関連して対神殲滅CODE:LIMITの大型プログラム“ブルー・スカイ”の生みの親である。
「そうか、そうか・・・」KASも元禄文化の華が開いた江戸・京・大坂と廻ってきたが、CODEを持つ者は年々増えてきた。その対応に清水は頭を抱えていた。
「尚更だな・・・・春水!日本の夜明け是よ」しかし、朝廷にはまだ遺憾と思う者達に、その日の午後お集まりいただきKASが話した。
「てんめぇーら、よくよく聞けぇ!CODEは俺も同じだが、これからCODEを持つ人間は、胸張って生きろよ。俺もお前達のこの未来にKGUを創設する。KGUは、倉田山の御陵内に建設する旨。開国派の連中や攘夷もありゃせん・・・・皆まずは、亀山の里に防衛を頼む。ちったらよ・・・・この朝廷にもCODEを信じろよ。おっかしい話にもつっーか、そもそもさぁ・・・・そらにも言うが、そらが何だろうと生きろよ。生きてもらわなくちゃこまんぜ」朝廷に集まった反貴族は一斉に頭を下げた。
あれから・・・・
 志納聚は、亀山の里に帰化した。無能者の村に赤松家の子孫達が暮らしている。
『龍魂録丸』という名刀は亀山藩の至高の作品。言い伝えでは、EDEN創立の雷死文皇(カオルの父兼春川禅舟齋の実弟)に致命傷を与えたCODE:EDEN最初に現れて十人の選ばれしCODEを創った王赤松龍禅(生没年不詳)の作品で、その刀を抜けるのは自分か、もしくは赤松家に選ばれて南が丘に行ける者のみが持てると言われてる。その事を隠している津藩亀山陣屋守部守を担当し、無能者を匿っている三代目赤松家当主赤松二兵衛右近羅門剣策(あかまつにひょうえうこんらもんけんさく)が頑なに亀山から離れないのは、手放したくないのは、龍魂録丸がある為に自分が亀山から立ち去ると、闇のCODEを持つ者を警戒している。
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain