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KGU~CODE:ZERO~

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「女帝。俺は皇帝だから妻は女帝。」こう過ごす時間が大切であった。神宮の屋敷では、ある男が流れ着いた。其の男は、素性は分からなかった。幽齋が、実際に執り行った。
「・・・・ここは?」男は何も飲み食いしないまま痩せ細っていた。黒コートを着て見かけない顔で其の男CODEを持っていた。エンペラーが男を見た。
「アンタどこの誰だ?どうして此処が分かった?」
「ゴホン、ゴホン、エヘンエヘンエヘン・・・・・俺の名?聞いて驚けアマテラス第一の末裔初代神武の末裔現在兄でもある叔父にもある明治帝の弟っつーか、甥のKAS(久之宮朝倉阿之親王)略して、KAS。こいつ・・・エンペラー久しいな?俺の次男だ。」
「は?何言ってやがる!口から出任せ言いやがってどんな神経してんだよ」
「おおう、悪いな。でもほんとだぜ?俺は伊勢に流されたんだな?」すると、零が背負ってきたのは横たわる女の人で呼吸が荒くロングストレートの金髪もボサボサで意識が遠のいていた。
「誰か救ってくれ!アスモデウスの紅い焔で辛うじて息はしてる。お、俺の・・・妻なんだ。」神宮屋敷外・・・・宇治橋近くの五十鈴川の畔に変わった変人の医者が居る。
おかげ横丁のすぐ川を挟んで三里先に瓦葺きの邸宅がある。そこに住んでいるのが後の伴冷泉この頃は、宇野幻夢齋という偽名で町医者をしていた。
コンコン、コンコンコン、コンコン、
コンコン、コンコン、コンコン、コンコン、コンコン
八回も呼び鈴を鳴らして玄関を叩くもので、診療終わりにコーヒーを飲む暇無く玄関を開けた。駆け込み診療とか医者にとって厄介だが今にも死にそうだから座敷の中に女の人が運ばれた。全身血まみれで、心臓は僅かながら動いてる。KASは、青ざめた表情で落ち着きが無かった。医者の名は、宇野幻夢齋(伴信澄の子)伊勢出身の国学者・蘭学者・儒学者・医者の家系に育ち一族は、代々偽名として「宇野」「一色」「朽木」「六本木」「桂木」の名を世襲しているが、冷泉ここでは、幻夢齋は「宇野」の姓で勝手に生きてる。自分の弟や姉も居るが、今は江戸に暮らしている。
「っるっーせぇ!何、何回も叩いてんだよ!家をぶっ壊す気か?」
「た、頼む・・・・ぜんしぇい・・・・妻を・・・」KASが抱き上げられたまま女の人は呼吸が荒く白目になっていた。膣の中から大量の血がこぼれて火傷の痕の損傷が激しい。
「ふぅ~ん・・・こんなの楽ちんだ」KASを座敷に座らせて嘉永十年冬御この時に、俺エンペラー十五歳親父に対面する。実の父に・・・・
「生命の輪(ライフ・サークル)」損害部分に腕を充てて聴診器みたいに傷の部分に手をさすった。
「生命の水(ライフ・ジュビア)」全体に無色透明無味無臭の水をかけて傷を癒やした。
「生命の心臓(ライフ・ヘルツ)」心臓部分に新しく心臓を替えて古い方は燃やしてその神経細胞を傷の縫い口に縫った。痛みを一切感じさせずに治療は終わった。
「生命の処女再生(ライフ・ヴィエルジュ・リボーン)」女の人の膣に幻夢齋は、手を易しくさすって手をスライドさせた。
所要時間五分。
 「あぁぁっ!ふぅふっふふー・・・・終わったよ。大事な人は元気だ、元気最凶だな。俺は医者だ。いつでも声をかけてくれ・・・・」幻夢齋とは、伴冷泉だが、黒髪の長身でさっぱりとした好青年でここ出身だ。今は独学で開業しているらしい。黒髪が似合う刀を持っているが。、本人は地侍で武士では無い。袴でも無く今のジーパン(デニム)ヺはいて黒コートを着ていた。本人の医院はほぼ満員で、二年先予約が取れないという。
「待ちな。アンタ此処じゃ見ない顔だな?」
「俺はKAS。久之宮朝倉阿之親王という。」
驚いて地面に顔を付けた幻夢齋は、無礼をわびた。
「ほんとに済まない!まさか現明治帝の弟ですよね?」KASもそんに気にしてない。
「否、嫌々・・・俺さぁ・・・嫌いなんだよね?皇族っつうカテゴリーが、そもそも俺はCODEを持つから追い出された。俺は・・・二六〇年間も彷徨っていた。江戸幕府が誕生から消滅のその今の時代まで俺は必死に藻掻いて生きてきた。」KASが明かしたのは、自分の出生の秘密と今までどこで何をしていたかだという。

     ここでは、KASの話になる。KGU創設よりも遙か遙か遠い過去の話・・・・


























KGU(Ⅲ)
     ~CODE:JOKER~
 私は久之宮朝倉阿之親王という。略してKAS。
生まれは、慶長二年の夏に生まれた。後に明治帝の弟というより甥になるのは先だが、私が、俺が経験してきたのは地獄の世界だった。江戸初期になる頃藩が出来て大名達の政治に、一切の口出しを赦されることが無かった朝廷特に天皇はお飾りに過ぎなかった。
一言だけ言う。
「俺は明治十五年四月二十九日にKGUを創設する。その指揮の綸旨を出したのが俺様だ。有るときに、思った・・・・俺はCODEを持つ他とは違うと気付いたのだ。それで倉田山の物件を買い取り其処にKGUは、CODEを持つ者と持たないものが共存する為の学舎を目指すのに建学の精神は常に忘れない!」とでも言おう。
事の始まりは、慶長五年江戸にて起こった。

―――――――慶長五年江戸―――――

 走る音。走る音が聞こえる。夜の静けさの江戸の街中に逃げ纏う男(生を求める男)と襲われる絶対ピンチの女(死を追い続ける者の女)この相対する二人が出会った時CODEの始まりが響く。
「おい、マチャ!」
「こ、来ないでよ・・・」刀を振り回す浪士が女は掌で男の心臓を空圧で殺した。勿論、何が起こったのかも分からずに逃げていた。一人の浪士は地面で倒れて息を引き取った。
「おい、待て!兄貴に何したんだ」
「してないよ。ほんとう!うわーん!ううっ・・・」女は囲まれて数人の浪士が刀や槍を手に、その時に屋根から飛び降りた男性が蒼い焔で浪士を一掃した。
「あっ・・あっづいいい・・・・・あづいいい」
「馬、馬鹿な・・・消えない消してくれ!」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「おお、糞ッ!兄ちゃん助けてくれ・・・」浪士は空気中に消えた。遺伝子すら残さずに燃え散るそれが、地獄のCODEである。
「ん?大丈夫か?近くでメシ食ってる最中に悲鳴が聞こえたら案の定姐さんの姿が見えたから助けてやったぜ。俺の名は、KAS・・・久之宮朝倉阿之親王(きさのみやあさくらあのしんのう)という。」
「わ、私ね・・・志納聚(シナンジュ)(赤松志慰梛(あかまつしいな(シーナ)))と言います。」KASは、志納聚の手を握ると力を失う感じと激しい激痛に吐いて地面に俯せになった。赤松家は、室町時代に赤松円珍という大名兼僧が居た。*この実在する人物だ。その円珍から数えて八代目にCODEを打ち消す家系の出現に、無能者(CODE:RELIZE)の現れである。今、そこに居るのがまさに天上天下最凶の無能者赤松家十二代目当主赤松志慰梛である。通称志納聚。生まれは亀山の里出身で十歳の時に上京。右も左も分からないので、志納聚の兄赤松空夢が過ごす津藩藩邸に世話になっていた。兄は五奉行所の役人で、一般人。CODEを持たない者である。
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain