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KGU~CODE:ZERO~

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「おめぇーを護るよ。俺はお前とレイラを護るよ」倉田山の陥落で、ティーチによってここは占領となった。KASは、コンビナートの廃置き場で四日市の夜景にKGUは、幽齋も上洛してエンペラー達は、菰野で休暇をした。亀山は高速が通って交通の要所は、幽齋が支配した。
十月
 KASは、KGUの設計図を見つけて奪還作戦を思いつくが、クミカとエンプレスに止められた。
「御父様ですか?」初めて見る娘に最初は戸惑っていたが、エンペラーも徐々に討ち退けていった。レイラは先輩としてクミカにママとしての手伝いをした。共に蘭学を学び、英語を話せるという点以外は。
「クミちゃんちょっと良いかい?KGUは倉田山朝熊山に挟まれ五十鈴川と宮川と伊勢湾に囲まれてる。此処は昔と違う世界になったが、俺はそう思わない。皇學館は生きてる。俺が造った大学であり、都市だ。そう・・・ティーチから奪い返すぞ!」クミカが口を開いた。KASは椅子に座ってバイオリンを弾いてケーキをがむしゃらに食っていた。明治天皇の弟としてKGUの綸旨を出して四傑を集めたのも自分だ。
その日の夕暮れ
 「話がある。」
「KAS大御父様からの話で、OK? Tell me KGU Pain The earth OK? 私は、Iね・・KGUを取り戻すために、戦いましょう。」クミカは帝都の尾張藩第十二直轄名古屋藩に清洲城大出身でKGUとは無関係だが、清洲城大の綸旨を出された前年明治十四年「神宮革命」が勃発。その時に、伴冷泉が名古屋に清洲城大・犬山大・第二の徳川幕府名古屋幕府からの財産で、名古屋城を創立。以後KGUが危機に瀕した時は、助けるという条約を締結。初代清洲大の総長兼学長吉田金雄(登の弟)である為に、KGUとは関係あったのだ。
「だろ?」エンペラーは知っていた。黒コートがエンペラーとその仲間達が戦ってきた証。遂に、KGUとその倉田山を奪還するのに一同六華苑と香嵐渓に二手に分かれて神具集めと、逝香・咲恵と後中條に力を貸してもらう為にと考えた。
「俺達も行くよ。おめぇーらだけじゃポンコツで負けるからな」
「私もよ。娘に恥をかかせないわ・・・私達の心の故郷」
「地球が八千億年悠久の時の中の片隅に我等の故郷がある。行こう」律と冷泉と登がそれぞれチーム選別してから菰野からそれぞれ向かった。
菰野を出発して十時間後・・・・六華苑に着いた土方達を待ち伏せしていたのは、後中條であった。変わり果てた姿で皮膚が溶けて闇に埋もれていた。
「クソ、ティーチめ」土方は村雨を媒介にCODE:OVER:BARSTで巨大な甲冑姿の刀を装備して、CODEを集約した対CODE殲滅用の鬼覇である。
後中條は、闇の中から水が浮かび上がった。水か・・・・。土方は村雨で水を斬り、凍ったところを足場にした。白宮が来て氷を確かめた。
「桑名藩藩士(桑名市)白宮和馬が相手遣わす。」白宮はアナトを呼んだ。
「はぁ~い、白君呼んだ?」
「武装。氷纏」白宮は氷の鎧姿で七王の一人吉川巫阿爾魔の魔剣レヴァンテインを手に、後中條に斬り込んだ。元々曽根家の分家で、中條天皇が居たが、代から数えて十二代目の頃に、本家筋の当主曽根嘉兵衛二郎佐吉門が死亡したことにより、中條家から後中條がつなぎとして養子に出された。幼少期から桑名に育てられて生まれ故郷である久居藩に帰れずに居た。それが二百年間続けば本人自身気が病んでくる。エンペラーの後妻曽根レイラは、久居藩士の地侍従五位下曽根虎継の娘として生まれて、幕末の動乱江戸に遊学している最中に黒船の魅力に惹かれて幕府に無許可で渡米。それ期に蘭学とCODEに完全に目覚めた。鳥羽・伏見では、幕府側について応戦。しかし、会津藩が降服してから五稜郭では、新政府群について幕府を殲滅。これにより一年近く続いた戊辰戦争が終結。曽根家は島流しに遭い、改修減給石高は、十万石から一万石になった。
「グダグダ話は済んだか?タワシ野郎!アホか」白宮の氷が後中條は水の壁を造った。
「紅蓮龍牙氷結魔神槍(クリムゾンドラグニッククロウ・アナト・サタンランサー)」アスモデウスに活性化した氷に巫阿爾魔の闇の氷に突き刺しにされてレヴァンテインに吹き飛ばされて血を吐いた。
「あまったれんじゃねぇー」後中條が大笑いした。その姿は焼けこけて闇に憑依した姿である。水の壁がクッションとなって凍らせた。
「いてぇな。いてぇーよ」後中條の殺気に土方は白宮の回りに剣を並ばせた。
「鬼覇守陣土方五式覇型」歳英は、先代からのCODEを継いでいた。後中條自身も闇が暴発した。
「紅蓮魔葬覇武拳家族的市場!」アスモデウスの力で自身の細胞を活性化させて成長を高めて拳に氷と相手のCODEを吸収するアナト直伝の技。白宮の一撃で後中條が正気を取り戻した。好青年でCODE:ZEROの初期メンバーとして最初の水のCODEを持つもの。その門弟に、山安の姿も見られた。その土方は、六華苑で神具を渡してもらった。
「これだ。桑名藩至高の宝玉“ヤサカニノマガタマ”これを付けるとCODE:LOST(究極魔法)の時間がZEROになる。これは誰かな?君達三人の内一人だよ」
「俺で良いか?」
「決まったかな?」後中條が土方に首に付けたのが、勾玉である。これで、使える。
「侍のCODEが真の実力を発揮させるのが、十字三叉(三位)墓だ。別名クロス・トライデント・グレイヴ・・・・剣で相手を葬る技。心に誓った相手しか殺せないようだ」後中條が紅茶を飲んで、九華公園に広がる海辺に水を割った。それはモーゼの出エジプト記みたいなモノだった。水を自由に使いこなせる人間で、六華苑で別れた。

 ――――――桑名藩七里の里~名古屋―――――

 土方達が着くと、清洲大で黒蜜子達の激闘に巻き込まれた。
「十字三叉墓」“クロス・トラインデント・グレイヴ”土方の神速で黒蜜子が斬られた。
「死んでない・・・CODEと女の邪念を斬った」黒髪で蒼いドレスを着た巨乳の女性が土方の腕で倒れた。ティーチの闇は人を変える。黒蜜子はCODE:ENDとなった。CODE:ENDとは、CODEを持つ者が、CODEが消えることを言う。CODEを失うと元の寿命で、歳を取るスピードも通常の五倍速くなる。「綺麗な人でも残念だ」刀を置いて純君からもらった薬を飲ませた。臨床の例が見られないが、黒蜜子に飲ませた。
「うぅぅぅ・・・・ごほごほごほごほ・・・うわぁぁぁん!」体内に感じる気が血液の流れを確認すると黒蜜子のCODEが復活した。
「あ、ありがと・・・・」黒蜜子は行方を暗ました。後に清洲市の市長となって生き抜く。
エンペラーは、香嵐渓の山中に居た。人里離れた愛知県の秘境。そこにKASも同行して、神具捜しをしていた。
「香嵐渓に滝があるの。滝の奥には洞窟があるの・・・その奥には神具ある」と、クミカがヒントを言うとそのヒントには、奥には行かないとダメだ。
「お嬢・・・・向いてネェーわ」KASが急にお嬢と呼ぶ。普通に嫁や姑と言えば良いのにあえてお嬢と呼んだ方が、気分が良いのだ。
「お嬢で良いですよ」クミカについていくと、滝が見えた。香嵐渓の奥には、そのCODEを戻すのに、冷泉達も来ていた。
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain