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KGU~CODE:ZERO~

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「澪は兄妹だ。忘れないよ・・・澪は俺達CODE:ZEROのメンバーだ。誰一人欠けることも無い選ばれし七人だ。歴史に名を刻まれようとも俺達は世界を救う。CODEが犯した過ちを俺達で止めて俺達で終わらす。正史元年元ある世界で俺達が生きてく意味がある。澪には、家族も居る。強い母さんじゃねぇーと、子供に笑われるぞ」エンペラーもレイラを探した。
「レイラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」里に響いて民家からレイラが子供を抱えて出てきた。腰が抜けたエンペラーに、レイラが笑っていった。
「エンペラーさんの子ですよ。名はカイザ(帝王)です。本名は明かしません。それはエンペラーさんご自身にも関わるので本名は伏せておきます。」エンペラーは我が子を抱いて高くおんぶしたりした。里で過ごしてレイラは天の異能に復帰した。
「CODE:ANGEL・・・・ティーチでも奪えない殺せない力の女。俺がレイラや澪を護る自分の家族守れないようじゃチーム失格だ。」津に戻りホームを下りると友禅が待っていた。
目の錯覚かと思い目をつまんだが、錯覚じゃ無い。生きてる。
「センセェー」友禅は生きてた。エンペラーに学問と剣術を教えた恩師である。幽齋は育ての父で、CODEを教えた人物である。二人の恩師(父)に揺れるエンペラーは、ホームに行き友禅は待っていた。その刀は人を斬るのでは無く、人を活かす剣也。
「・・・・・・幽齋は変わっちまった。あいつは闇の深淵。俺は光明王で、光を照らす。天翔る照らす大神のように・・・」友禅の隣には、玉木も居た。
エンペラーは駅からグランコートに行き、そこで初めてお会いした。否、二度目の再会であった。自分をCODE:ZEROにスカウトしたモルドレッドが頷いた。明治四十二年俺は、四傑の任からCODE:EDENとしてKGUの平和の監視を務めていた。
  五百年前
――――――明治期文明が交差して異国情緒溢れて日清日露と我が国が軍事の最高頂に居た頃伊藤公(博文)がハルビンで暗殺されたのだ。
「なぁ?博文が殺されたんのうよ」前責任者モリス・J・グランバルトが七人を囲んで話してると、エンペラーはこの頃CODE:EDENから配属した若手でZEROの王達は彼を恐れて、だがCODE:ZEROの古くからの真の創立者というのが、サタン・神武・ティーチ・ハマショー・律・應神・クミカ・幽齋・友禅・逝香・咲恵この十人こそCODE:ZERO並びにCODE:EDENの優れたCODEを持つ覇王こそKGUの創設者であり、エンペラーは今もその事を知らない。
「そうそうエンペラーさんご存じッすか?」
「ん?しんねぇーよ」当時は知らぬままEDENの仕事を引き受けるだけで、CODEが何をしているのか四傑はこの頃KGUの増設にしては、旧一号館も建設したがKGUでは鏡院の数が規定では無いので、教員免許が無いエンペラーが臨時で教授を務めていた。
「エンペラー君とりわけEDENからの仕事だ。友禅君も着いてくるよ」モリスがタバコをしながらリストをエンペラーに見せた。分厚い資料にKGUの明治初期は藩校での手続きに治安が追いついていなくてKGUの今は無いが、林崎文庫に偵察を頼まれたエンペラーは、恩師である友禅と共に神宮近くにある林崎文庫に着くと、不良が屯って居た。
「おい、おいセンコウがお出ましや!南伊勢連合のロックバンドHIDE宜しく」俺が初めてHIDEにであったのはこの時である。まだ、この時HIDEは、朝廷に仕える楽師であった。
「なにやつじゃ?」HIDEが言うと、友禅が言う。
「然らば林崎文庫の偵察也。こちらEDENのⅫのエンペラーと申す」友禅は刀を下ろして玄関に上がると講師神林絶那後の(佐伯寛子)が少人数で勉強を教えていた。
 林崎文庫を回り終えると、絶那が四畳半で一人黄昏れていた。長い緋色の髪に長身でスタイルは抜群。女性らしさで・・・・妖艶だ。エンペラーと友禅は話を聞くことが出来た。
「最近学童(学生)の様子が変だが何か?」友禅の問いに絶那が答えた。
「少子高齢化の社会でしょ?私達は社会に役に立ってるのですよ。」CODE:EDENの報告としてエンペラーがKGUに戻ると、モリスが困っていた。
「エンペラー君。EDENの頼みで君が行う最初の仕事だ」
記憶が途切れた。
――――――友禅も玉木もグランコートから津丸の内に身を潜めてからは、土方を待っていた。CODE:ZEROの王が土方の腕を買い近々任命を執り行うらしい。エンペラーも持っている菊の指輪である。天皇家の証。菊の指輪を持つ事は則ちCODE:ZEROである。


ホテルに居たのは、初代CODE:GRAND:EDENの逝香・咲恵の姉妹であり、ホテルの606号室に集まったエンペラーは、津に決断を決めるのであった。
「話は分かったよ。センセー」エンペラーは17歳の時にEDENに入り、25歳でCODE:ZEROの王に選ばれてEDEN潰しに参加した。21の時に、KGUの創設の命で神宮近くの倉田山に大学を創設。以後KGUの四傑として神宮に住まわせてもらった。
レイラがドアをノックするとエンペラーが吹き抜ける夜空の寒風に靡かれて窓の下には、蒼い焔が燃えていた。逝香・咲恵はこんていどでは死なない。エンペラーと互角の姉妹は、友禅が焔を断ち斬った。
「契り終わったか?」レイラも来て友禅がレイラに話した。エンペラーがEDENの時に一人の女性を救い愛した。最愛の女性で、最凶の敵。―――――CODE:GROUND:ZERO:MASTER九鬼クミカ(クミカ・ヴェザッツイオ・カロリゲス)日系アメリカ人で、嘉永六年勝海舟の海臨丸にて渡米。そこで、英語・ドイツ語・フランス語・中国語・イタリア語・ロシア語を学んで蘭学に精通した後に、アメリカに籍を置いた。
慶応三年京都に来た俺は、攘夷派を始末する仕事を京都守護職松平容保公からの命で、幕府に購う志士をこの焔で何万も殺してきた。15歳だった・・・・。記憶が曖昧で、俺が何時生まれたのかも知らないが、平安時代の蝦夷攻略も参戦していた。
友禅は、当時鎌倉の古書堂で儒学者として私塾を開いて、『天月麗水流』の免許皆伝で、幕府側と攘夷派の吉田松陰にも関わって、坂本龍馬が暗殺されたあの日もセンセーは、二軒先で飲んで酔いつぶれたという。俺は、戊辰戦争で幽齋と共に戦地に赴き五稜郭で降参した。クミカと再会したのは明治十五年KGUを造る前の二月前に、KASに紹介された。
「俺は改めて思う・・・・あの時に」神宮は壮大で聖地に相応しかった。勿論俺はこの時に、伴冷泉(霊泉)隆嗣の子。伴家代十二代目当主。後に四傑の一人『命傑の泉』。元々伊勢市多気群明和村出身。命のCODEを持つもので、死人や病人を瞬時に回復させる。本人が乗る気にならないことやCODEを使わないのは、後々面倒だからである。そう、友禅が話した。友禅は、クミカと別れてその後自分を迎えたことを伝えると、エンペラーは謝った。
「すまなかったぁ!」エンペラーが今危機とは承知の上レイラは、ホテルから出て行った。
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain