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KGU~CODE:ZERO~

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 ――――――友禅は瓦礫から脱出してホテルグランコート津6Fに難を逃れた。神聖朗も玉木も無事で、CODE:ZEROに危機が忍んでいた。
友禅は、エンペラーを気にしていた。

―――――――その頃日本神戸。港近くの中華街でエンペラーはメシを食っていた。
「うんめぇ~秀樹感激ぃ~」エンペラーは中華街でメシを大量に食っては寝て食っちゃねして代金は払わず立ち去ってKGUに戻った。
大和暦三年

 ―――――――――三年間の再会は、菰野にて集結した。






















第ⅩⅡ章心の剣(ハートソード)・剣の勇気(ソードブレイブ)
 菰野は天下分け目の合戦になっていた。東軍12万4千総大将土方歳英(土方藩第二十五代当主土方家嫡流)対し、西軍5万8千総大将珠々高台院もう(CODE:ZEROの一人現覇王)北軍6万総大将清水春水(KASの右腕。国家極東総裁)南軍1万2千総大将藤原土佐守権兵衛(九鬼隆宗)多くは水軍で海賊が、菰野町に集結。最早菰野に兵が集まって土方は、東軍に参加してくれたCODEに礼を言った。
「ありがとう。俺は、CODEだ。侍の心なくすもんか」土方は御在所に陣を置いた。軍師として黒田長政が東軍に就いた。父黒田官兵衛は西軍。親子揃って優秀な軍師で、御在所の近くアクア・イグニス(片岡温泉)に陣を置いて御在所を包囲した官兵衛。
「土方殿に申します。東宮の動き見破られました。父官兵衛の得策・・・・殿?」
 悩むのは戦場に於いては良くない。況してや、この東軍の総大将の器として兵を死なすわけにはいかない。土方は長政に言った。
「魔柄士郎。白宮和馬。HIDE(坊屋英矢)を湯の山に進ませ、御在所の山まで誘き寄せたら五段構えの馬防柵に射撃隊を用意。呉々も我が菰野の百姓だ。死なさずに銃の使い方と現場指揮を任せたぞ。長政」
「御意。殿の命に従い銃五千丁。アームストロング砲六十台。」長政は御在所近くの山中に移動した。土方は澪のことが気がかりであれから返事も無く、息子も成人して名を綾将と名乗り、今回は息子の初陣であった。
「綾将?戦場をよく見ておけ・・・・CODEの戦を」
「OK。親父に言われなくてもわっーてるよ。」息子も侍の異能に目覚めた。触れたモノを刀や剣にする異能を父は黙ったまま東軍の動きを見ていた。
「はっ、殿ぉ!」ズバババババン ズゴゴゴゴゴゴゴン 銃弾が飛び交う中現れたのは、エンペラーであった。銃は蒼い焔に飲み込み銃弾が凹んでいた。躰に傷も無く、黒いコートも新調されて土方は腰を抜かした。
「生きてた!うぅぅ・・・エンペラァァーザン」涙ぐむ土方にエンペラーはそっと「こりゃぁ・・・来すぎだろ。」エンペラーは七焔を自然に呼び出して焔に包まれる腕には、鋼鉄のように髑髏のような外装に装備されて、銃弾を粉砕した。
「蒼い空(ブルースカイ)」ヒュンンズゴゴゴゴゴゴゴズゴゴゴゴ御在所に天が裂いたように、雷が無数に打たれて青→黄→藍→翠→橙→赤→紫の焔が順番にマワリを飲み込みエンペラーが指ぱっちんすると全てが光に包まれて消えた。これこそエンペラーが、CODEを護るために父から受け継いだ奥義である。西軍の石田三成・島左近・安国寺恵瓊は、これ見逃しに兵を撤退。松本街道にしんがりしていた最中に、九鬼軍に包囲されて捕縛されて、四日市ララスクエアにて斬首。西軍は機能せずに、戦に敗れた。高台院もうは、京都に逃げ帰り『死』の異能に、苦しんだ。菰野には、血に染まり他の軍は退いた。土方は、今回の戦で、裏を引いてるティーチに、怒り心頭であった。
「ティーチだけじゃ無い。他にも黒蜜子・・・血禁・・・幽齋・・・朝・・・・清十郎・・・雲黒齋・・・・後中條・・・・逝香・咲恵・・・・モルドレッド・・・アーサー・・・・ジークフリードが確実に十中八九絡んでいる。そいつらを倒す?殺す」エンペラーは人の心に修羅を宿した。これ以上の争いを無くすために、人物の捜索をしていた。
「待ってくれ!お、俺も行く・・・」土方は、白宮・HIDE・士郎と共にKGUに戻った。KGUでは、鬼桜天皇が自販機でコーヒーを買っていた。世界がどうなっているのか。この国の形や良し悪しについての考えや、長所短所を考えなくては日本がダメになるばかりだ。
鬼桜(旧姓蒼いそら)は、少なくとも東アジアの中の列強諸国に頭を悩ませていた。
「エンペラーさん良いですか?」
「七人御招集できますか?出来ないというのであれば直ぐさま『幽齋』に殺されますぞ。」鬼桜の厳しい言葉にエンペラーは、はっきりと言った。
「るっせぇんだよ。七人は揃う。この国が今、直面している危機に俺達がCODE:ZEROの人間にしか出来ないことだ。覇王に目覚めれば、目覚めた理由は訳ワカメでもこん力で人を護る。親父が死ぬまで信じたように俺も信じる。OK」鬼桜は観念した。エンペラーは、KGUから三重県庁遺跡に向かった。これから・・・・七王に会いに行く。七人の鍵を手にすれば、開ける約束の地南が丘への巡礼。エンペラーは、澪を探すのに、亀山に向かった。亀山は人里離れた隠れ里である。特に、無能者(CODEを打ち消す無効化する人物)を匿い、出生率も高くCODEは、無闇に亀山に行けないのである。
白宮は、氷結究極魔神奥義“アナト”を習得して、吉川との誓いのキスで、巫阿爾魔を自在に使えるようになった。『白の冥王』という通称で有名に也、今後期待されるCODE:ZEROの王になった。白宮は、應神に似ていて長身でロングの銀髪で、黒コートを着て指輪には、アナトを押さえつける制御の指輪をはめている。エンペラーは、宇治山田駅から乗車して津に行き、津から亀山行きの電車に乗車した。
「久しぶりや~電車に揺られる感パネェー」エンペラーは電車に乗って外の景色を見ていると、暗いトンネルを抜けて真っ直ぐスピードを上げて超高速で、銀河に突入すると辺り一面森に囲まれた小さな町に着いた。
―――――亀山里――――――
 サタンが出てきて、ぶっきらぼうに結界を解いた。CODEに対して近づけないが、サタンが里の道を切り開いてくれた。里は古い城下町で天神が葬られた墓もある。たった一度斎藤幽齋宏繁が無能により、致命傷の傷を負ったことがある。天神“無能王”か。澪の先祖で、天神命事大国主命は、幽齋の前神に対して魂を三つに分断した。そのうちの片割れに、神武が居る。神武は、その時の影響で神を殺せる『青い地球』を身についた。エンペラーにもその血が流れている以上必ず使えるようになる。
亀山櫓
 城下町に櫓を通ると、澪を見かけた。
「澪!お、俺だ・・・・土方だ」
「え?土方・・・・みんな?」澪は地元に擁護されて自分の力の正しい使い方を三年間修行の末ようやく身についた。最凶の能力に目覚めた人間に、俺達は亀山で暫く過ごした。
帰り際
 「エンペラーさん随分と迷惑かけて申し訳ない。私自身もう逃げない」澪に、エンペラーは黒コートに手を突っ込んでにやけていった。
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain