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KGU~CODE:ZERO~

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『俺が死んでもこの研究は将来実用化になる。CODEは一種の命だ。それは心臓と同じ働きをする。CODEを失ってもこのハイペリウムMKⅡを服用すれば死なずに済む。』と良く口癖のように言うものだから綾美は心配していた。
「逝ってくる。」純君が研究室を出て扉に鍵を閉めると、待っていたのは金作教授であった。
「純君‼久しぶりだね・・・・五十年振りだよ」若さに老いを感じた金作名誉教授は、元は異能者であったが、ティーチにその力も奪われて齢六五の爺となって純君を待っていた。
「ごめんな・・・優策。まだ実用化に早いが、ネズミの臨床実験では成功した。これが人とCODEの限界を突破する新薬ハイペリウムMKⅡだ。飲んでくれないか?」
「なぁーに、構いはせん」金作の手に赤と青のカプセルに入った無色透明の粒子が純君は固唾をのんで金作は薬を飲んだ。
「うぅぅぅ・・がぁぁっ・・ごごほん・・ごほごほ・・・うぅぅ」金作の服用が激しく王として異能が徐々に戻ってきた。
「CODE・・・・っく」教授が起き上がってKGUに赴くと白宮は再建の命が下りていたのだが、玉木芸津(円刑)に役職の要として任されていた。
「いやいや・・・・教授」玉木は焔王に目覚める時期として巫阿爾魔の最初の息子円刑を司る焔の異能者。玉木は、士郎より八歳年上で異能者と人間の血を半分流れている為、それより早く研究して純君は偉大な研究者となっていた。
「おうよ、データーは保存されてある。数億人以上の命を助けられる!」純君はCODEを回復していたのだが、大和暦元年この年に石神清純純之介は死亡する。

 「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」研究室に入るとティーチと黒蜜子が攻めてきた。
「闇の奴隷(ダークスレイプ)」純君はパソコンのキー操作で未然に防いだ。
「何のようだぁ!CODEを売る?人を何だと思ってるクズの連中に科学は屈しない!」純君は、その後ティーチに殺された。
「一番の頭脳だ!クククックク・・・・・」ティーチは闇の深淵に純君の魂が多くの異能者に実験させて闇が・・・・闇の異能がティーチには備わっていた。

 ここで、士郎の回想に移ろう。
彼がこのCODE:ZEROに選ばれた理由とは?
南が丘を開く門として七王が条件である。
それぞれ、「屋号」がある。應神の血を流す神宮七傑。アマテラスの御神子が南が丘の門の鍵として歴代の王は、“王”に選ばれた者だけが通過できる。
「焔王事名を以て『玉木』と称す。一族皆々円刑(サークルケー)也。」玉木の血には焔王の異能を持つ事が赦されて地獄の業火でも刃が立たない煉獄の剣を持つ者。
「氷王事名を以て『矢野』と称す。一族皆々呂遜(ローソン)也。」矢野家は魔柄家の娘の嫡流として代々士郎が追い求めてその氷結の心を手に入れたモノは、水の恩恵として命の女神が王に永遠の命と若さを手に入れられるその女の血が、異能者に真の力を目覚めさせる。
「地王事名を以て『蒼覇』と称す。一族皆々小止(ミニストップ)也。」その大地と天空の王は、自由の翼と運命の劫火の鎖を求める者が掟だろうが、王の血の中でも最後に選ばれる己の未来を切り拓くときこそ、扉を開く者。
「冥王事名を以て『吉川』と称す。一族皆々巫阿爾魔(ファミマ)也。」全ての命と魂の循環を司る者。冥府の闇は人を闇送りにし、『死』の異能を最初に持つ者。その結果人々は、彼女を冥王と仰ぎ二千年前に呂遜を殺した張本人。神がその天を閉ざすべく約束の地に待つ。
 ―――――――以上。四王だが、残り三王は現在も不明である。
士郎は、現在二王を取得成功。
「純君が残した遺物は我々自身が活かさなければならない」玉木はKGUの史料編纂室倉庫前にて織乃坂友禅であった。
「まさか?えっうっそー?あなたが“王”?」
戸惑う玉木に証である胸に光の球体が飛び出して葵御門である家紋が背中にあることから、織乃坂友禅こそ『織乃坂』家が代々受け継いできたのが、光明王『七十一(セヴンイレヴン)』であるその代から十五代目が友禅である。
「本学の教授でエンペラーとの死闘の末サタンを与えた、と言う活劇は伝説ですから私とてお目にかかれて光栄です。」友禅は光の粒子として生きてきた。光明王は、その身が滅ぶこと無く永遠の肉体を再生できるのである。それ故不死身の人間の殺し方も分かっている為CODE:DARKNESSの多くは不死な為友禅が動くのである。
「円刑。焔は魂が消えたら燃やせ」友禅が三階に下りると、僧侶である鬼龍院家代七十五代当主の吉木三散華(よしきさざんか)が袈裟をかぶり友禅に礼をした。
「これはこれは吉木殿。いかがなさいましたか?」吉木は道中で不思議なモノを見つけてその事で、友禅に話しに来た。
「ほう、なるほどなるほど・・・。んむ?これな」球体で古代語が刻まれて血が流れて友禅に反応した。友禅は、この球体の正体を答えた。
「心配入りませぬ。吉木殿・・・。この品は王の証でございましょうな」友禅は、長いウィッシュの黒髪に黒コートで、サングラスをかけて左目が失明していて剣の腕は最凶である。あの幽齋が畏れを為して追い込んだ相手として不足は無い。しかし、エンペラーとの死闘で、その最後は涙無くして語れないというくらいの逸話が残っている。

 天成暦元年の末。今から百五十年前の話のこと・・・・
若い頃エンペラーは、七魔を失いKGUの三号館の三階(国史)研究室で獅子奮迅していた頃の話。世界の終末を迎えた二ヶ月後の話だ。神との戦いに敗北したエンペラーが、刀一本で七天の覇者(セヴンス・アース)との戦闘で力を取り戻していた。
そして、遂に・・・サタンまで来たときのこと学生時代苦楽を共にした恩師織乃坂友禅教授と分かった時に、涙を流して己に誓った。サタンは焔の中で唯一攻撃的で、他は防御、補助と面があるのだがサタンだけはCODEを抹殺させる焔である。


コンコン
扉を二回ノックした。
エンペラーはお辞儀をしてさっそく話をすると、察知して刃を剥けた。
「良いんじゃねぇか?俺をか?」友禅は刀を抜いた。鞘には仕掛けも無い。勿論部屋は、部屋の空間は四畳半の研究室だけ・・・。友禅の心臓にはサタンが眠っていた。
「先生!織乃坂先生!そ、それ・・・」蒼い焔が刀を包み焔魔刀だ。
「LordShrine聞け。それがお前の名だ。違いないか?」
「否、違う!俺は・・・俺がエンペラーだッ!」友禅は優雅にお茶を飲んで冷蔵庫からチョコ-レートを取り出した。恩師に手を出せない。それだけエンペラーにとって大事な存在であり、迷っていた。
「逝くぜや。龍尾(ドラゴンテイル)」剣先に力を込めて単発に集中力を高めて龍の尾のように剣をこの場合鞘を抜いて刀の速さが目にとまらぬ勢いでエンペラーを突いた。
「がぁっ・・・ごほ」ベルフェゴールを出す一秒前にエンペラーは床に伏した。
「甘いな。天蜜魔壇絶昇刃(テンミツマダンゼッショウジン)」鞘を抜かずに刀を逆さに持ち垂直に躰を揺れ動かしながら鞘に、力を込めた。初代土方蒼覇麗齋剣を生み出した菰野龍神麗水齋が唯一認めた相手であり、南北朝時代結城宗広公に仕えた伝説の剣豪。エンペラーはドアに頭を打ちフラついて友禅はまたお茶を飲んだ。教授の面と生きとし生きる最凶の剣神。
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain