KGU~CODE:ZERO~
「うっせぇー神の仲間か?―――とそれよりも、神は今どこだ?」
「教えないし~『仏』に会えれば、アンタのみっともない異能で殺せればね」ムカッとくるが、事実である。今の俺の異能にそんなたいそういばられる力はない。
「・・・・・そうか」エンペラーにどす黒い焔が髑髏の腕に橙と蒼と緑の焔がハーモニーを奏でるようにその目は死に神であった。
「散るんだなぁクズが・・・・」音速。音の真空の速さで焔の回転をあげてその焔の槍が、イザベルの胸を貫き―――エンペラーの腕につかまれ、蛇に睨まれた蛙のようにイザベルの動きは、とまった。
「死ぬんだね・・・・・私」イザベルの涙は十字架を通って地面に零れおち同時に蒼く燃えていった。これが、エンペラーが畏れられた一つである。しかし、死ぬのではない。異能が、使えないだけで一般人の生活は送れるのである。
「行くぞ、」坊屋を担いで清華寮跡現在は、神が十数億で建設した高層ビルディング「HOTELL SLX」名前からして妖しいが、俺達三人の秘密の部屋がある貴重な場所だ。
コン、コン
ガチャ
「帰って来たぞ土方ぁ」部屋の名義は、土方歳英だ。伊勢國菰野藩第二十五代当主である。
ビンテージの薄々の黒のシャツに紅いネクタイでズボンは穴があいて大手のシマムラデ買ったのをはいて刀の腕だけは良いものの金持ちのボンボンは、俺等からすると鼻につく。
「仏は、学研のすぐ隣――あぁ、チゲェー神がいるんだ」土方は澪の恋人。実質、フィアンセで結婚していないものの仲むつまじい。
「お二人ィとっとこアスモデウスを俺に宿らせろ」二人はOKした。
「有・・・・部屋お願い」澪は鍵を渡して三人は、三号館三階学研にむかった。
「・・・・お前の力は十年振りか?」エンペラーが訪ねた。
その時は気付かなかった。俺達は知らないでこのKGUにいた。
――――天成暦2010年8月15日――――
午後1時半 同日同刻 神と尾野の正体が正式に判明した――――
・・・・・K・K・・・・・これが真実だ。
「そうかぁ、御苦労 金作」電話の相手はCODE:ZEROの金作綾美だ。
「ん?どうしたの――ツル・ツル・ピカ・ピカ・・・マルモリテカ?」
「それは、遺跡マニアにでもいっとけ」エンペラーは、ベルゼブブを手に入れる時に自分の対価として、味覚を失った。遺跡マニアがどうしてツル・ツル・ピカ・ピカ・・・・と言うには、それなりの理由があるからだ。
「綾美?3階に行ってよ、澪と歳も行く」2度目の電話にエンペラーも料金を気にして三階までの移動はリニアに乗って移動した。
「・・・・」黙って外を見ていると、暗雲漂い漆黒の三号館についた。
「俺、戦力なんねぇーけど澪を守る」土方は刀を構えて俺に誓った。
「来たぞや…哀れな異能者が我に勝てぬゆえに力を失った」フランス産のドンペリを飲みながら神は、ハマショーと軍事マニアと守末川に神の三柱新部・スプリンガー・四季・瀬戸内の三人が学研でドンペリを飲んでいた。
「エンペラー、死にぞこないがよく来るもんだな」ハマショーが嘆いて言う。
「しかし、サタンは全てを燃え散らす神の焔・・・・」軍事マニアは険悪した顔で窓を見つつグラスを回しながらドンペリを楽しんでいた。
学研の横の机の棚にぐちゃぐちゃに汚れているが、「将軍」「神」「遺跡マニア」の霊廟が置かれていてエンペラーの焔を持っているのは、仏と特攻隊隊長と軍事マニアと原てっちゃんが、残りを持っていて三階はまさに決戦である‼
「いいじゃありませんか?神よ・・・幽斎殿は生きております」仏が神にささやくと、しかめっ面して新部の漆黒の扇子がパチンと音がなった。
「よせ、新部。エンペラーと言い我に不服か?」新部は神の駒。同じく明治十五年ゼミで同じであり、幽斎の処刑場に来たイタリアマフィアだ。エンペラーの左腕を奪ったのもこいつ。「ワシは気に入らんとです。あ奴がくるとはいささやかなこと?」神はゼミの集合写真を眺めていると、三階に神の兄かっちゃんが来た。かっちゃん・・・・KGU連邦神聖軍院の学芸員過程に居る。
「ひさしゅうな・・・兄上。して我に?」かっちゃんは、神は、古文書を読みその天賦の才は天変地異を引き起こす世界の創世者である。
紀元前Ⅰ世紀・・・・イエス・キリスト・ブッダ・アッラー世界の神にもまさる力、KGU以前は、天岩戸を起点に伊勢大神宮の神域を守っていたのが、荒来田と度会の両家が独占していた。
「ねぇ、エンペラー私平気かな?」澪は大丈夫。土方は、刀の波紋で地面を切り裂いてエンペラーを先に行かせた。
「おいらのことは、きにすんなぁ――澪は俺の恋人よ」あぁ、そうか。エンペラーは、右腕にサタンを宿してゆく手を阻む異能者を燃やし尽くして神の前に来ると、神の異能者がエンペラーの前に現れた。
「よーく、きたエンペラー」神がその姿は、長い黒髪にルビーのイヤリングに闇色の漆黒のコートにドス黒い殺気だ。
「お前が神か!」エンペラーが叫ぶと、神は指を鳴らして仏を呼んだ。
「何ですかねぇ~エンペラー君 残念ですねぇ・・・・」はぁ?こっちが残念だよ。エンペラーは、フルでサタンを使った。
「魔界の門 ひらけぇぇぇぇぇ!オルクス」サタンは、黒いリクルートスーツに紺のネクタイで髑髏のブローチに肩まで長い青い髪で左目がエンペラーであった。サタンの対価は、自分の目を写すことであった。
「久々に来ると思えば、こんな兵相手に俺を呼ぶとは馬鹿か?」サタンが文句を言うのは、計算内である。しかし、これからが――勝負だ。
「FUREIM((焔よ) BRES(息の) DEVIL(悪魔め) MARGUS(魔神の) FUREIM(焔よ) BREAU(蒼い) DEDRAIN(デッドライン) SHAR(分かるだろうが?)? MY(俺の) LORD(主))」サタンの焔がいっそう激しくなり仏のアスモデウスに反応した。
「遣れ」神の命令に仏のアスモデウスが闘争本能を呼び起こした。
「天昇虎剣凱空」息ができない、三階に広大なフィールドが展開してエンペラーは、その青い焔の効果を知らなかった。一番の使い手は、KGU創立者でCODEの起源KASが七魔と七焔を理解していた。が、俺はこの異能をどうやって使いこなすのか?ずっと考えていた。
「俺の焔くらい理解しろよボンタン茄子」一々腹立つことで、エンペラーの虫唾が走った。
「AS((そう、) TO(~と) DED(死) FUREIM(焔の) HART(心に) MY(俺の) SOUL(魂を) GIVE(くれてやる) OK(分かったか?) DEVIL(悪魔) CROSS(較差))」エンペラーの覚悟にサタンは頷いて燃え盛る蒼い焔がエンペラーを包み込んで黒コートがギザギザのやぶれた姿で一蹴にして仏を燃やし尽くした。
「アスモデウス 返事は後だ・・・」紅い(アスモ)焔(デウス)を手に宿して心からみなぎる感蝕と紅い焔特有の闘争が湧いてきた。
「神ッ、姐さん・・・・ぐはっ」新部負ける。エンペラー本来の力が蘇ってきた。
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain