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KGU~CODE:ZERO~

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「幽齋さん万之介死亡。」零が来とそれを予想はしていた。エンペラーまだ来てない。笑っていた。南が丘が最期かと思いがちだがそれは違う。最期その場を終わらせるのは、アダムなのだから。大樹の奥に宇宙の架け橋がある。
「俺は、新たなる皇としてエンペラーを殺す。アイツは人が死ぬのを恐れている。ビビットれんだよう」幽齋はアダムの地に居た。その頃エンペラーは最初の巡礼を終えて三つの門の前に立っていた。
「これって『正義』『不正義』『審判』の門っすよね。」クミカが言うとエンペラーは首を振った。
「違う。全然答えになってない・・・・この門はCODEを示している。」暗くて蒼い焔で門を照らすと鍵穴がある。この門の先が、次の巡礼である。
「クミカ?レイラ?すまん・・・あの火災で俺もどうしようも無かった」蒼い焔が屋敷を燃やし、火災と思われてその中にエンペラーも居た。自分が原因あると未だ責めているのだ。
「もう良いですよ・・・過ぎた話なんですから」レイラの言う通りかもしれない。エンペラーは、HIDEを待った。門を開けるには三人必要だ。
「音楽と剣と氷だ・・・」エンペラーは随分と長かった生まれてきてから今まで最凶のCODEと謳われ多くの人に恐れられていた。畏敬の念があった。サタンが姿を現し、瓦礫に座っていた。近鉄が通る路線脇人気の無い駅舎に俺達は待った。
「遅くなって御免よ」HIDEが来て門の前に立った。
「オマエら一度しか言わないから良く聞け、門は三人が一つの力で動く。人を信じろ」サタンが見ている中HIDE・白宮・土方はCODEを合わせた。
「いっせーのせー」
門が開いた。扉は、森林に続いていた。
「行こう、明日へ・・・・」澪も来て冷泉や登・律も後を追っていた。どんな結末でも必ず希望だけを捨てずに進む。白宮は下に残った。
「来る・・・・面倒だけど零が来るんだ。俺が相手する」
「平気か?俺も手貸すよ。」
「うるぜぇー、さっさと行け」白宮は門の前で足を止めた。零が来るから自分が相手をする。俺は負けない。もう誰も失わない!
「氷結剣解放者(コキュートス・リノベイター)」白宮の意志を納得して零が来た。零は鏡のCODEを持つ。元は気象。
「アナタが白宮ね・・・。ちっこい割には中々の強さね」剣では無く、槍!白宮は氷を全て扱える。先祖応神天皇から魔柄應神の血を継ぐ自分としては負けるわけに行かない。
「ミラー・フォース」攻撃が反射して自分に傷ついた。氷が滲みて凍傷になりながらも氷で追い詰めた。零は動かない。
「束縛式セイヴァー・フォース・奴隷式二段媒介GDC“魔柄應神(シロキツバサノオウ)SECONDVIRGIN”」吹雪が舞氷が一つの大剣になった。自身の腕を剣に媒介させて盾も鎧も氷を纏った。
「・・・・・うがぁっ」零を瞬殺。白宮がマジに為ったときにこそCODEが答える。
エンペラーは焔の中を進んでいた。クミカ・・・・焔に生まれて焔を知っている。俺は、南が丘の地図を見た。
まだまだ・・・・・遠い。これから山を登る。ガードーレールを渡って細い山道焔を抜けた先に、川がある。
――――――死川――――――
 赤い血の川を渡るのにボートに乗った。川には死体が浮いていた。
「ゲホゲホゲッホゲッホホホ・・・・うぅ」気分悪く吐いてしまう澪に自分のコートをかぶせた。コートを外すと逞しい体つきであった。エンペラーは、痩せているが強靭な肉体でCODEを使う割には、細く長身で黒髪の男。コートが無いと痩せて病気がちと間違われる。昔から、幽齋が「良く喰え!痩せてると栄養失調で倒れるぞ」と何度も言われた。あの頃の幽齋は居ない。俺は澪に紅い焔で神経を和らげた。川を進んで地平線につくと森林が広がっていた。遅れて白宮が来た。
「・・・・・・世界を創ったなんて誰でも構わない。俺はこの戦いを終わらす」再びコートを着て森を歩いた。エンペラーは、黒コートを着て黒いブカブカのズボンにチェーンがしてある。革のサンダルに白のワイシャツに赤のネクタイをしている。いつもこの姿である。飽きずにと思われるが、コレ一着しか服が無いから着ている。幾度の戦いで汚れも目立つし、破れている。それでも貫禄はある。エンペラーは、二十七歳である。澪は、二十一歳。ハマショー&守末河悠騎は二人とも三十五歳である。森には一度入ると出入り口は見当たらない。サタンが来て指示した。
「俺を信じろ!エンペラーお前はあぁ・・ああ・・あれだ二つチームを作る」
「ダメだ!はぐれてもどうする?」森に暫く居るとハマショーが来た。
「どうしたんだい?次の巡礼先を教えるよついて来なよ」優しい兄さんコレがCODE:LOST時の姿で痩せて皮と骨みたいに兄さんこそ病気がちだと思われるよ。しかし、CODEを取り戻すと巨漢のとこでサングラスをした極道に変わる。CODEは、「死」。禁忌のCODEだが、相手を死んだ人間を蘇ることもあるが、大抵は生身の人間を殺している。
「兄さん来てくれたんだね。ありがとう」エンペラーが礼を言うと、ハマショーはフードをかぶった。実は幽齋が居るのは南が丘の上“アダム”と判明した。
ハマショーは、死のCODEに慣れて邪魔する人間はと倒されていった。
「兄さんはどう目的で来たのだよ。」エンペラーは森に不気味を感じていた。澪もそれは分かっていた。最期と言うだけあって違った空気がある。
「エンペラー、アダムは二つの魂がいる。幽齋は誰を犠牲にしたのか分からないがアイツは生かしておくのは危険だ」その通りだとも兄さん。土方は空気を刀に出来るのでは無く刀を纏う技術も習得に差し掛かっていた。巡礼はまだ続く。川を上って森が迷宮のように広がって彷徨い果てしない荒野を彷徨いつつようやく脱出した。
「は?待て、待て・・・」砂漠の入り口に壊れた鍵がある。巡礼に必要なのは「鍵」。少なくとも俺達は鍵の所有者である。暫く進んだ先に見えるのは、海であった。
「海中遺跡?」白宮が答えると、海は渦を巻いた。
「ココはどうなってんだよ!可笑しいだろ南が丘」ここまで行ってもまだ先は無い。流石に、疲れてきた。澪も泉の水を飲んで南が丘の第三の門についた。
 果てしなく続く門を潜ると、暗い空におおわれた地平線についた。
「ようこそ、ヴェルトクレアツィオーネへ」サタンが言って海中遺跡の奥につくとハマショーが待っていた。ハマショーと神武が座っていた。
「よぉ、来たか・・・」神武は鍵をぶら下げて遺跡の扉を開けた。
第三の扉を前に、神武が手を止めた。
「レイラ?又の名をフィリア・・・曽根の分家は武田だよ。んなぁ?」レイラが曽根の分家とは一切知らなかった。曽根家と武田家だけの間では内密にされておりレイラの容姿は、二十代後半の女性で一六七センチの四五キロで、Iカップの女性である。そもそもコレが事実である。神武は早い段階から気付いており、エンペラーと出会う数ヶ月前に一度会った。レイラは、曽根家当主であるが一時的に武田に養子として属し、エンペラーがクミカを失って三年ほどの明治十三年の冬に婚姻。神武は、扉を開くと山が見えた。
「遺跡の奥が山だったのか・・・たまげるぅ」土方の焦るのだろう。ただ神武はこの先の威圧感を知っていた。南が丘まで残り十日。

―――――大和暦十六年―――――
作品名:KGU~CODE:ZERO~ 作家名:LordShurain