moonlight 改稿版(前編)
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――そしてネオは、新たにできた親友のこと――駅前にあるデパートで買い物したり、夢を語り合ったことや、お互いに悩みなどを打ち明けたりしたことを三人に話した。
「へぇー、やるじゃない」
とみちるが感心する。
「やっぱり、あんたはすごいね」
「単に先輩のことをおせっかいだと思ってるかもしれないっスけどねー」
みちるの褒め言葉の裏に隠された気持ちを代弁しているかのように、健斗(けんと)が悪戯(いたずら)っぽい笑みを浮かべて茶化す。
そんな彼にネオはすかさず後頭部を、
パッコ――――――ン!
「いってぇー……」
みちるほどではないが、脳を抉られるようなゲンコツを喰らい、健斗は頭を抱える。
作品名:moonlight 改稿版(前編) 作家名:永山あゆむ