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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(前編)

INDEX|76ページ/89ページ|

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「うん!」
 ネオは頷き、お腹いっぱいの表情をみせる。
 それは、夏休み前にネオが実緒に頼んだ通りの絵だった。
 女二人と男二人がバンドを組んで歌と曲をかき鳴らしている姿――センターでマイクスタンド持って叫んでいる、髪のポニーテールを半袖カッターシャツと黒とギザギザな黄色い横縞模様のミニスカート。白のソックスに赤いコンバースのスニーカー。
 彼女の右上にいるのは、センターにいる女子と同じ服装だが、漆黒のストレートパーマを揺らして、エレキギターを奏でている。
 左上は前髪を左右に分けた半袖カッターシャツと黒のズボンを穿(は)いた、クールでイケメン顔の男子が、淡々とエレキベースを弾いている。
 そして最後に、ギターとベースの二人の間に入るように、ドラムセットの前に、スティックを持ってウインクしながらキラン! と白い歯を輝かせている、ナルシストな白いバンダナの男がいる。
 そう。実緒が描(か)いたのは、ネオ、みちる、健斗、巧――moment’sの面々だ。ネオ以外の三人のことは、ネオが特徴を教えてあげた。完璧に特徴をつかんだものに仕上がっている。まだ、線画ではあるが。
「これでさらにアピールできるよ! あとはこれを塗るだけだよね?」