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永山あゆむ
永山あゆむ
novelistID. 33809
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moonlight 改稿版(前編)

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 次の目標の焦点にして夏休みも文化祭オーディションに向けてみっちり練習していた矢先に、まさか、無条件で叶うという思いがけないレアイベントで達成されるとは! ネオは興奮収まりきれなかった。胸の鼓動が高まる。この部屋から出たら爆発しそうだ。参加してよかった!
「じゃあ、決定ね」
 生徒会長が立ち上がる。
「実行委員、いや、生徒会の正式な依頼としてお願いするわね。期待しているわよ」
「はい!」
 生徒会長の差し出した手をネオはがっちりと握り、固い握手を交わした。

「「「マジっスか!!!」」」
 ネオの一報(いっぽう)を聞いて、メンバーの士気は一気に頂点に達した。
 一〇月にある体育祭に続く学校行事――総合祭(そうごうさい)。世間では文化祭とも言う。
 その企画の一つであり総合祭のメインイベントであるライブステージに、自分たちが『特別枠』として立ちあがるのだ。こんなに嬉しいことはない。
 ネオたちは早速、生徒会と実行委員のご期待に添えるために選曲を決め、彼らは各パートそれぞれ自分の表現力を最大限に発揮し、他のどのステージよりも最高の舞台にするため、必死に練習を行った。